弦の張り替えは、自分でできます。
エレキギターとアコースティックギター、弦交換の方法が少し異なります。
弦を交換する前に!
無駄話をします。早く弦交換したい方は↑の目次をクリックしてジャンプしてください。
※有名なモデルを書きましたが、例えばストラト・タイプでなくとも、ストラト”みたいなギター”なら、交換方法は大体同じです。
また今回も、ネットにある素晴らしい動画・記事を紹介(使用)させていただきます。
『けいおん!!』に学ぶ弦交換の注意点
弦交換といえば、テレビアニメ「けいおん!!(2期)」第6話『梅雨!』のあのシーン。
あずにゃんこと中野梓
「ギター濡れたまま放置すると、フィンガーボードにカビ生えたりするらしいですよ」
後輩の一言にガクブルの主人公平沢唯が、相棒”ギー太”の弦を交換する流れ。アニメのシーンから、弦交換の手順をみていきます。
①ギー太をひざに乗せる。
②ペグは緩めないまま、おそるおそるニッパーを近づけ
③「ふっ・・くるな」
④プチっ(弦を切る)
⑤(弦がほっぺにペチン)
⑥「わたしに攻撃するとは!」
⑦弦交換
です。
大して重要でない弦交換シーンはカットされていますが、非常にわかりやすい。そう、わかりやすい間違いが描かれています。
注目すべきは、この後のあずにゃんのセリフ。
「だから、ペグ緩めてから切ってくださいよ」
そうです。
弦のテンションピンピンのまま切るのは、危険です。どれくらい危険かというと、弦が手に刺さるくらい危険。
私の友人が刺さりました。手の甲に、真っ直ぐ。傷(穴)は浅く血はすぐに止まってましたが、嘘みたいな本当の話です。
まあ一生に一度あるかないかの確率とはいえ、できればペグを緩めてから交換してください。そこはロックである必要はありません。
刺さる以外のデメリットとして、ネックの反りがイかれる可能性があります。弓を放つときのように、ピンピンの状態で切ると、急激に負荷がかかります。
また一つ、けいおんから学びました。
これで弦交換のシーンがあれば最高なんですが、(ほっぺに弦がペチンと当たるシーンよりは)重要ではないので、仕方が無いですね。
【用意するもの】
・新しい弦
まず、弦が必要です。
いくつか、人気の弦を紹介します。
【エレキギター】
『ダダリオ』
まず、このサイトのアイキャッチがダダリオです(どうでもいい)。
そして、けいおんの主人公平沢唯の使用弦もダダリオです(重要)。ネットの情報によると、唯ちゃんの使っている弦の太さは、012-054。The Whoの、ピート・タウンゼントの使用弦と同じ太さだとか。
使用感はいたって普通。良い意味での普通です。私の勘違いだと思いますが、ときどき「使用感が違う」と感じることがあります。品質差ではなく、おそらく私の勘違いです。
『アーニーボール』
ダダリオと交代で使っていると、「アーニーボールの方がやわらかい」と感じることもありましたが、最近はそこまで感じません。ある時期からやわらかさが変わった気がしているのですが・・これも私の勘違いだと思います。
まずはダダリオとアーニーボールからはじめて、気に入らなければ自分に合う弦を探してみてください。
『エリクサー』
エリクサーの最大の特徴は「サビにくい」こと。弦の周りに特殊なコーティングがされて、酸化を防いでくれます。私は手汗が出る方なので、本当にありがたい。
長く使えるので、練習用としておすすめです。コーティングされている分キラキラ感が薄いのですが、3ヶ月は余裕で持ちます。
少し高いですが、張り替える回数を考えるとお得。錆びた弦で弾くとフレットの減りが早くなるので、ありがたいです。
【アコースティックギター】
『マーチン』
アコギは生音勝負なので、弦にはこだわりたい。にもかかわらず、「アコギの弦は切れるまで換えない」という人が多い気がします。「なんか異臭がすると思ったら、サビだらけだった」という状態は避けたいところ。
私はマーチン一択です。他の弦は片手で数えられる程度しか試していませんが、マーチン以外にする理由が見つかりませんでした。いろいろ試してみてください。
【弦のバラ売り】
『けいおん!!』第6話の弦交換シーンで、ダダリオの残骸が何袋も転がっていました。おそらく4、5回は失敗したのでしょう。
もし失敗した場合は、バラ売りしている弦を使ったほうが経済的です。
・ニッパー
ネット情報によると↑が劇中で平沢唯が使っていたニッパーらしいです。さすがの特定班。笑
ニッパーは100均で売ってます。ただ、100均のはすぐ錆びます。
・ストリングスワインダー
ペグを楽に早く巻けます。
あれば便利ですが、無くてもいいです。
手の届く範囲に無ければ、(取りにいくのが面倒くさいので)私は使いません。単体で購入したことはないのですが、家には何故か5個くらいあります。”おまけ”の定番。
・その他
フロイドローズタイプの弦交換には6角レンチを使います。楽器屋で置いてあるところもありますし、ホームセンターなら必ずあります。サイズを確かめてから購入してください。
ギターの弦交換!
弦を交換するとき、ついでに指板をきれいに拭くと、気持ちも指板もサッパリします。ローズ指板など指板のコーティングが無い場合、オイルで磨くと爽やかな香りが。
手入れの方法は、『指板のお手入れ(サウンドハウス)』をご覧ください。
★ストラトキャスターの弦交換
ストラトタイプの弦交換です。
サウンドハウス様の素晴らしい記事・動画リンクを貼らせていただきます。
「弦の張替~ストラトタイプ~」(サウンドハウス)
動画はテレキャスですが、ストラトもほぼ同じです。
少し補足します。
弦交換で一番悩むのは、残す弦の長さ。ペグで巻き取る部分の長さです。
サウンドハウスでは、「取り付けるペグポストの2つ先のペグポストを目安に」とありましたが、私のオススメは「高音弦(プレーン弦)は少し長くする」です。
1cmほど長くとってみてください。大体の弦は3、2、1弦がプレーン弦で細いので、巻く回数を少し多くしておきます。「半音下げチューニング」など、少し弦を緩めたときでも安心です。
また、弦を巻くときは重ならないようにしてください。チューニングが狂いやすくなります。
そして、最後の弦を伸ばす作業はめちゃくちゃ重要です。やりすぎはダメですが、特にライブ本番前に交換する場合、指でクイっと軽く引っ張っておきましょう。チューニングの狂いを抑えられます。
★レスポールの弦交換
レスポールタイプの弦交換です。
今回も、サウンドハウス様の素晴らしい記事と動画を。
「弦の張替~レスポールタイプ~」(サウンドハウス)
同じく、少し補足します。
今回は、弦の長さの目安が書かれていません。ギターのヘッドの形に種類があるので、ペグからの距離を最初に定規で測っておきます。ペグを基準に「ここらへんかな?」と目安を付けておけば、以降は測る手間が省けます。
ストラトタイプと同様に、プレーン弦の3・2・1弦は、1cmほど長くとりたい。理由も同じく、巻き付ける回数を増やすため。巻き付けるときは、重ならないように気をつけてください。弦交換後の、伸ばす作業も同様です。
レスポールタイプでの注意点は、ブリッジが外れるものがあること。「あ、これ外れるやつだな」と思ったら、はずす前に写真などで記録しておいてください。ただ、わからなくなっても、ネットでレスポールの画像を探せばわかります。
★テレキャスターの弦交換
テレキャスタータイプの弦交換です。
交換手順は、ストラトタイプと同じです。
「弦の張替~ストラトタイプ~」(サウンドハウス)
テレキャスの注意点は、ブリッジに溝がない場合が多いこと。弦を張る時点で、弦同士の距離をある程度整えておきたいです。チューニングした後で「6弦と5弦だけめさ距離開いてる!」となると面倒です。
★フロイドローズタイプの弦交換
フロイドローズタイプの弦交換です。
サウンドハウス様の素晴らしい記事と動画をご覧ください。
「弦の張替~フロイドローズタイプ~」(サウンドハウス)
私は使っていないので、アドバイスできません。
アームを多用する人にとって、画期的なシステムですね。
★フォークギター(アコギ)の弦交換
アコギの弦交換です。
今回は、クロサワ楽器店の素晴らしい記事をご覧ください。
「ちゃんとした弦交換を覚えよう!!」(クロサワ楽器店)
ポイントは、ボールエンドを曲げる。これにつきます。
アコギをしばらく使わない場合は、弦を緩めて保管した方がいいです。エレキもそうですが、アコギは特に。
弦の張力が強いのでネックも反りますし、ボディがイカれる可能性があります。友人宅の押し入れに眠っていたアコギを、数年ぶりに出した時の衝撃・・。
★ガットギター(クラギ)の弦交換
クラシックギター(ガット)の弦交換です。
サウンドハウス様の素晴らしい記事と動画をご覧ください。
「弦の張替~クラシックギター(ナイロン弦タイプ)~」(サウンドハウス)
弦の巻き方など、何となくにしてしまいがちです(反省しています)が、やはりきちんとしたほうが良いに決まってます。
以上です。
ありがとうございました。
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