「あらゆる角度から見つめる」のが、ギター指板を覚える近道です。
今回は、あまり知られていない(効果があるのかわからない)方法と、楽器の種類を問わず人気の、ホールトーン・スケールを元にした考え方を紹介します。
「知られていない」というより「見かけたことが無い」。効果があるかは・・まあやってみましょう。
メジャー・スケールを3つと4つに分ける!
鍵盤は手描きです↓
鍵盤で遊んでいたときに、思いつきました。
ピアノは「Cメジャー・スケール」を全て白鍵で弾ける配置になっています。半音音程(ミとファ、シとド)で区切ることができるのですが、ギターだとどうなるのでしょうか。
【中指】スタート「Eポジション」「Aポジション」
「Eポジション」
6弦中指「ド」からスタートする場合↓
ピアノの白鍵同様、「ドレミ」「ファソラシ」に分けてみると
「シ」を除き、中指「ド」スタートと「ファ」スタートが同じ運指。パーツが細かいので、ギター初心者の方でも覚えやすいと思います。
「Aポジション」でも使えます↓
5弦中指「ド」スタートです。
3弦と2弦のズレ「Dポジション」「Gポジション」
ギターで厄介な3弦と2弦のズレ。右に1フレットずらしてください。「Dポジション」で見てみます。
2弦から半音ずれています。
次は「Gポジション」。
ズレがあるので、3弦人差し指スタートもよく使います。
【小指】スタート「Gポジション」「Cポジション」
6弦小指「ド」からスタートする「Gポジション」。
「Cポジション」だと↓
「シ」が2弦にかかっていますが、一応同じ運指ということで。
3弦と2弦のズレ「Eポジション」「Aポジション」
「Eポジション」。
2弦を挟んでよくわからない感じになっていますが、小指スタート・グループです。
次は「Aポジション」。
【人差し指】スタート「3ノート / ストリング」
3ノート / ストリングでメジャー・スケールを弾く場合、人差し指「ド」からはじめるパターンも。
「CAGEDポジション」まとめ
「Cポジション」
「Aポジション」
「Gポジション」
「Eポジション」
「Dポジション」
「中指」と「小指」スタートの繰り返しですね。
もちろん、最終的には連結させないと使い物になりませんが、覚える段階では有効だと思います。
ホールトーン・スケールを元に考える!
スケール練習で有名、ホールトーン・スケールを元にした考え方を紹介します。「スケールの運指、全て暗記するぞ!」と考えている方は、是非参考にしてください。
スケールの多くは、「全音」と「半音」の繰り返しです。
ホールトーン・スケールは6音×2種類。構成音が重複していないので、2パターン覚えると、12音全てをカバーできます。
このホールトーンを「半音」音程で切り替えると・・実際に見てみましょう。
「パターンM」
「パターンR」
わかりやすいように「M」と「R」に分けました。『けいおん!』といえば「ムギちゃん」「りっちゃん」の二人ですよね(真剣)。3弦と2弦が同じです。「(○)」は同じ音。
この2パターンの運指を覚えてください。重ねると、こうなります↓
ちなみに、ピアノだと白鍵と黒鍵を切り替えるだけなので、視覚的にめちゃくちゃわかりやすいです。それでは、このホールトーンを使って、スケールを覚えていきましょう。
メジャー・スケール
メジャー・スケールの「Eポジション」で考えてみます。
メジャー・スケールの音程は「全全 半 全全全 半」。この「半」の部分で、パターン「M」と「R」が切り替わります。
メジャー・スケールなら「ドレミ ファソラシ ド」なので、「ミとファ、シとド」が半音音程。「3、4、1」、つまり「○○○ ●●●● ○」。半音音程で「○」と「●」が切り替わっています。
もちろん、他のポジションでも当てはまります。
「Cポジション」だと↓
ナチュラル・マイナー・スケール
ナチュラル・マイナー・スケールでも見てみましょう。
ナチュラル・マイナー・スケールの音程は「全 半 全全 半 全全」。「ドレ ミ♭ファソ ラ♭シ♭ド」。「レとミ♭、ソとラ♭」の半音音程で、「パターンMとR」が切り替わります。
「2、3、3」、つまり「○○ ●●● ○○○」です。
その他のスケールも、「全音」と「半音」音程で構成されるスケールなら、全てこの法則が当てはまります。「半音」音程でホールトーンを切り替えるだけなので、スケールごとに型を覚える手間が減ります。
もちろん、主要なスケールは構成音でも覚えていた方が良いのですが、アドリブに一瞬だけ入れたい場合など、考えずにパッと弾けるので、結構便利です。
今回は以上です。
ありがとうございました。
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