基本的なギター演奏テクニック、カッティング。
ギターの主な役割はバッキングなので、是非習得したいテクニックです。
カッティングの例!
とにもかくにも、まずは実際のカッティングを見ていきましょう。
『Just Funky』
トモ藤田先生の『Just Funky』
私もかつて、コピーさせていただきました。バークリー音楽大学の先生ということもあり、基礎と応用の詰まった、とても良い練習曲だと感じます。
『SPARKLE』
山下達郎の『SPARKLE』
有名なカッティング曲。
※↓YouTubeリンク(クリックで飛びます)
『SPARKLE』
ニコ動
動画サイトだと、ニコニコ動画を中心にカッティングが注目されています。
妹姫(シスプリ)さんの演奏
※↓ニコニコ動画リンク(クリックで飛びます)
『ハッピーシンセサイザ』
マウリーさんの演奏
『キリトリセン』49秒あたりから、単音カッティング
カッティングを弾くギタリストは増えているなと感じます。
カッティングの種類!
カッティングは大きく2種類に分けられます。
「単音」と「コード(複音)」です。
今回は、複音も(音が複数ということで)コードに含めます。
コードカッティングのコツ
複数の音を同時に弾くカッティング。
プレーン弦とキレ
コードカッティングのポイントは
「プレーン弦を狙う」
ギターの1~3弦は、だいたいプレーン弦(巻き弦じゃない細いやつ)。プレーン弦をカッティングすると、歯切れの良い音が出やすい。実際には1~3弦だけではなく、4弦も含めた1~4弦あたりで演奏するといい感じに。
例えば、コード「C」をカッティングする場合、Eポジションだと
↑のように、6弦全て弾くのではなくて、こう↓
こんな感じでカッティングしたら、良いんじゃね?
ということです。
このポジションだと、ネックを”握り込みやすくなる”ので、小指で音を足してみたり、チョコチョコっとテクニックを入れるのも楽になります。
2音だけ
コードカッティングと呼べるかはわかりませんが、”2音だけ弾くパターン”もあります。
JustFunkyの32秒あたりのフレーズです。
ミュートで3連
1弦と2弦の2音を弾いていますが、2弦をチョーキングすることで、1弦と同じ音を出しています。3連のミュートカッティングも、みかけるテクニック。
たとえば、テレビアニメ「けいおん!!」第2期の前期OP『GO! GO! MANIAC』。
マウリーさんの動画だと、
6秒あたりのフレーズが3連符のカッティングで、オクターブ奏法。マウリーさんの演奏ではワウをかけていますが、原曲ではミュートカッティング。
ナインス・コード
あと、ファンクギターでよく出てくるコードがあります。それがナインスコード。さっきの『Just Funky』にも、かなり出てきました。
「C9」だとこんな感じ。
5度を入れない方がオシャレ。小指も自由になるので、ピコピコできます。
単音カッティングのコツ
単音カッティングでは、6~4弦も積極的に使います。
高音でチャカポコ弾いてたまに低音を混ぜる、最高です。
フレーズの作り方は、無限。
「どうやって作ればいいかわからん」
という方は、まずペンタトニックスケールあたりを使ってみてください。例えば、CメジャーペンタをGポジションで弾くとこんな感じ。
チャカポコしてみたら良いと思います。
ただ、単音カッティングは手癖になってしまいがち。マンネリ化してきたら、コードからフレーズを作ってみたり、メロディをアレンジしたり、いろいろ試してみてください。
ミュートした弦もカッティング
そして、単音カッティングを演奏する際に忘れてはいけないこと。それが、「ミュート」です。
単音カッティングは、1音だけ弾くのではありません。鳴らしたい音の周りの弦も、一緒に弾きます。鳴らす弦より1つ低い弦から弾いてみたり、あえて6弦全部弾いてみたり。そこまでのキレを必要としないのであれば、振りを小さくして1音だけ狙うのもアリです。
”鳴らさない弦も弾く”ということは、鳴らさない弦をミュートする必要があります。
ミュートの方法
方法はいくつかありますが、大きく「親指でミュートする方法」と「それ以外の指でミュートする方法」に分けられます。
親指でミュートする方法。
マウリーさんの動画だと
49秒あたりのカッティングに注目です。親指で6弦、5弦あたりをミュートしています。
1弦や2弦などの高音弦は、親指以外でミュート。右手は大きく振って、複数の弦を弾いています。
この弾き方、めちゃめちゃ単音カッティングに向いています。理由は、親指以外の指が自由に動かせるから。ただし!手の大きい人しかできません。手が小さいと、フレットが高くなってくると無理です。手が小さい女性の方はキツイでしょう。
そんなときは、一般的なミュート方法を使います。
YouTubeにあった動画
45秒あたりからの単音カッティングに注目。
親指を使わずに、残り4本の指(のどれか)を使ってミュートしています。ミュートする指がコロコロ変わるので、最初は難しいかもしれません。でも慣れると
「単音カッティングしてるぅ!」
という、快感を得られます。笑
カッティングは、ギターの特権。バッキングでも使えるので、使用頻度の高いテクニック。
ギターをやる以上は、是非習得したい技です。
コメント