作詞のコツとやり方! 初心者が書いた12の歌詞

作詞初心者です。

何冊かの本を読み、とりあえず12曲書いてみました。初心者の私が「これは良い!」と感じた作詞テクニックやコツ、書いてるうちに発見した作詞法を紹介します。鮮度は抜群。完成度は・・うん。

初心者が作詞した12曲!

素材として使用したのはテレビアニメ『ひだまりスケッチ』。1話見て、癒されて、書いてを繰り返し、12曲書きました(1番のみ)。1話から順に書いたので、徐々に成長・・はしてないか。

作詞した12曲」←記事リンクです

「何この歌詞、チョーキモイんですけど」と感じた方は、以下参考にしないでください。チョーキモイ歌詞を書くことになります。(※素材とテクニックに罪は無い。)

作詞するその前に!

作詞に関する本は、作曲本に比べると熱量がすごい。「歌詞なら簡単に書ける、なんて思うな!」「ヒットするのは一握りだ!」「テクニック化された時点で、もう古くて使えない!」など。全ての道は、松岡修造に通じていたんですね。

☆「ハードル0」からのスタート☆

私は「”歌詞なら簡単に書ける”と思うな!」の意見には反対です。初心者は「歌詞書くなんて、楽チンじゃん!」と楽に考えたほうが、ペンが進みます。「ナメてかかろう」ではなく「リラックスして」。ハードルを設定する修行は、後々に。

☆「深い歌詞」はまた後で☆

“深い”が何を意味するのか意見が分かれますが、以前取り上げたAimerの『蝶々結び』はその一つかもしれません。最近チャレンジした「BUMP OF CHICKEN」や「RADWIMPS」も歌詞人気が高いイメージ。「いくつかの捉え方・解釈ができる」「深い(容易に見つけられない)意味がありそう」な歌詞。

他にも、
・大人っぽい。
・反道徳的(常識とは逆)なのに共感。
・暗い(マイナス)、けど美しい(プラス)。
・哲学、宗教っぽい。
・芸術っぽい。
・思いつかなかった言葉で、的確に代弁。
・初めて出会う考え方(価値観)。
・とにかく自分の心(の深い所)に到達した。

まだあると思います。
が!そんなもの、初心者が1時間「うーん」と考えたところで、作れないと思います。懲りすぎない作詞からはじめましょう。私が目安にしているのは、30分です。

あと、そもそも「深い(深そうな)歌詞を書きたいのか。好きなのか」という話。歌詞に求めるモノは人それぞれ。ちなみに私は「独自ルールで遊んでそう」な歌詞に惹かれます。「相対性理論」の歌詞とか(やくしまるえつこさんの歌声とか)大好きです。

☆テクニックは、その都度選択する☆

「サビは簡単に。みんなで歌えるような感じ」など、作詞本にはいろんなテクニックや作詞法が紹介されていましたが、必ず守らなければいけないルールではありません。

行き詰ったら、良い感じのテクニックを選択する」くらいが、丁度良いでしょう。私は「この曲では、このテクニックを使おう!」と作詞前に2つくらいテクニックを選んで、書いていきました。

作詞は、作曲より自由度が高い
曲だと「自由に作る!」と言っても、調性やカデンツ、コード進行など、ある程度パターン化されています。そして、そのパターンを外して”良い感じ”に聴かせる為には知識が必要。しかし、歌詞は言葉です。文法を守っても良いですし、完璧に無視しても構いません。結果に満足できれば。

楽にいきましょう!

作詞のコツ!

それでは、作詞していきましょう!
※本から得たテクニックは、都度記載します。

★テーマ、ストーリーを考えるコツ★

なんといっても、まずはテーマ。「何でも良い」と言われても困ります。

ただ、私は「何でも良い」という言葉をそのまんま受け取り、テレビアニメ『ひだまりスケッチ』をテーマにしてみました。

●とりあえず書き始める

・主人公、登場人物の設定
・お話の世界観
・何を伝えたいのか?
・誰に聴かせたいのか?
・誰の視点で書くのか?

など、意識するポイントはいくつかありますが、とりあえず書き始めてみるのがコツです。

私は1曲目(設定は冬)の1行目に「まだ秋だ 何も思いつかん」と書きました(※すぐに修正)。

●(仮)で考える

書いている途中に「他のテーマ、物語」が浮かぶことがあります。それも、かなりの確率で。テーマは(仮)で考えていいでしょう。

●「熱量」は適切か?

思いどおりに作詞ができる本のテクニック。

「私の歌を聴けー!」という気持ち、「空前絶後の歌詞を書きたい」思いが強くなりすぎて、熱量が多すぎる「うざい歌詞」を書いてしまう・・というのが、作詞あるあるの1つだそうです。

テーマや物語、歌詞に合わせて、適切な熱量を意識してみてください。曲(と歌手)の温度が高くても、歌詞は意外に冷静な曲もあります。

●「キーワード」を別の角度から眺める

「キーワード」を別の角度から眺めてみる、という方法を思いついたので紹介します。

やり方は
①キーワードを書き出す
②そのキーワードに至った背後の物語を一旦消す
③そのキーワードを別の角度から眺め、他の材料を探す

です。

例えば、私が「ひだまりスケッチ」第8話で書いた『One more day』。8話は「小説家の沙英が締切の日を向かえ、編集さんから逃げる(隠れる)」というお話でした。

ここから「もう1日だけ」というキーワードが浮かんだのですが、「(もう1日だけ)待って欲しい。明日には書き上げるから。」というバックストーリーを、一旦消します。

そして別の角度から眺めると、

・(もう1日だけ)あなたといたい
・(もう1日だけ)遊びたい
・(もう1日だけ)しか残っていない
・(もう1日だけ)遅かったら、今頃は

のように、いくつかの材料ができました。
その中から「(もう1日だけ)あなたといたい」を採用し、以下のような歌詞に↓

表せない 言葉には
はじめての 思い出に 勝てないの
だけど今は 書ける気がするわ
あなたと二人 One more day

『One more day』のサビ

あなたと二人 One more day(もう1日)」過ごせたら「書ける気がするわ」。

2つ以上の意味が絡むと、気持ち良いです。

●「連想」する

作詞において基本的なテクニック。

例えば、私が9話で書いた『裏新宿の狼』。裏原宿ならぬ裏新宿というタイトルは、9話に登場する岸ちゃんの、自主制作映画のタイトルです。劇中(1期)で内容は一切出てこなかったのですが、タイトルが面白かったので連想してみました。

「裏新宿」→歓楽街→夜のお店→ホストクラブ
「狼」→肉食、性欲、童話(狼少年、三匹の子豚、赤ずきん・・)、オス

ホストクラブ+狼+赤ずきんを
裏新宿と混ぜ合わせて↓

『裏新宿の狼』

(※Aメロ)
ここはもう2年 噂にも慣れた
2周目の遊び 友達ごっこ

今週末の おつかいは
おめかしをして 裏新宿

(※Bメロ)
鮮やかな星 愛のせせらぎ
これが噂の 欲望の森

見つけた小屋 そっと覗くと
ヒツジの皮が よく似合う狼(ひと)

(※サビ)
なんて大きなお耳なの
もっと聞きたいな 君のこと

なんて大きなおめめなの
君の目は何故 笑ってないの

なんて大きなおててなの
左手出して 「しあわせ」

なんて大きなお口なの
それは君を 食べてみたいから

この曲に関しては、赤ずきん物語を検索する時間含め30分以上かかりました。物語系は、世界観の構築に時間をとられます。

サビは、狼(ホスト?)と主人公(女性)の掛け合い。デュエットしても面白いかもしれません。

「左手出して しあわせ」の歌詞は、お仏壇CMのアレンジ。アダルティな世界観に子どもっぽいネタを入れ、童話感と絶妙な”ダサさを演出”しています。笑

●キーワードで二次創作

日常系アニメの長所「すんごい事件が起こらない」。日常系アニメ嫌いの方にとっては、短所とも言えます。普段はニコニコ癒されるのですが、歌詞を作る上では苦しみました。

なんとか無理やり物語を作るときのコツが、「キーワードで二次創作」です。キーワードから完全オリジナル物語を作るのではなく、あくまで原作の要素も残した二次創作を意識するところがポイントです。

例えば、私が5話で書いた『38度世界』。5話では、主人公のゆのが風邪を引くという事件は起こるのですが、彼女の”夢の中”の描写が多く、困りました。

物語をつくるため、5話に出てきたキーワードを書き出し「冬、雪、風邪、38度、リンゴ・・」。これを基に、考えていきます。

まず、(二次元界では平安時代『鳥獣人物戯画』より受け継がれし)擬人化を用い、リンゴを主人公に設定。あとは、残りの風邪、冬、あたりをくっつけて・・「冬、赤くなったリンゴが、風邪、熱、恋でさらに赤く」という話を妄想。できた歌詞が↓

『38度世界』

(※リンゴパートA)
月明かり 悩む リンゴは 夜と雪に つつまれて
微熱に 色づき変わる この身を 恥じながら
このまま 時よ止まれと 祈ったの

(※サビ)
赤い赤い頬 熱帯びて
あなたの手が そっと触れる

言葉より早く伝わる
このまま 一緒に 38度世界

(※リンゴパートA’)
月夜に 悩む リンゴは 夢のまま 決してさめぬよう
うつせぬ 想いと知りこぼす この実よ 割き乱れ
あなたのくちびるに 濡れたい

※サビ

・思春期の体の変化(赤色)に恥ずかしさを覚えるリンゴ。
・好きな人はその赤に惹かれた。
・風邪、熱、照れでより赤く。
・熱が伝わる→想いは?
・果ては・・。
このように、妄想を膨らませました。

「こんな(キモイ)歌詞、無理!」という方は、”萌え”を受け入れるところから始めてください。日本の闇であり、光です。笑

小さなこだわりポイントとして、「さめぬ」は”覚めぬ”と”冷めぬ”の意味を持たせ、ひらがな表記。「割き乱れ」は、耳で聴いて「咲き乱れ」、歌詞カードを見て「割き乱れ」に気づく、という遊びを入れました。

あと、書いているときに気付いたのですが、リンゴは擬人化(特に頭部)に向いています。ブドウやバナナだと「頬に手が触れる」がしっくりきません。

あともう一つ、途中「シミできる前に塩つけて」という歌詞をひらめき「なんとかねじ込めないか」と真剣に悩んでしまったのですが(作詞練習なのでむしろ良いんですけど)、テクニックの無駄遣いは逆効果。「”好き”より”巧い”を優先したくなる」のは、初心者あるあるなのかもしれません。

●エピソードを盛る

私は『ひだまりスケッチ』からヒントを得ましたが、エピソードをそのまま使ったのは2つか3つ。残りは手を加えたり、全く関係ないストーリーを書きました。

「書きたいエピソード」をそのまま歌詞にするだけでなく、足したり引いたり、装飾するのと面白いです。

私が10話で書いた『二度湯~未完成な今~』。10話は、前半に「やまぶき祭」があり、残り半分以上が「入浴シーン」という回でした。主人公ゆのの展示作品『文化祭の準備(描きかけの画)』と「銭湯」は書きたかったのですが、この2つがつながりません。

そこで、「ゆのの画」を描いた宮子を登場させ、あれこれ装飾、お話自体も妄想で盛りました。

だいたいの設定は、
ゆの:未完成の画→”今”を描けない(描きたくない)、人の目を優先、過程を肯定したい(知って欲しい)自分、”夢”が目的化、価値を未来に置く。

宮子:ゆのの画→”今”に価値を置く、不完全なもの(ゆの)の美しさ、自分に無いものに惹かれる、自分の目が優先、過程は楽しい。

すると、なんとなくイメージが膨らんできます。矛盾がどうとか、細かいことは一旦置いて・・できた歌詞が↓

『二度湯~未完成な今~』

(※Aメロ)
「好き」 ってキミが言ったこの画(え)
目をそらしてはにかむ 本当は
まだ描きかけなんだけど

まだ 見つかってないんだ
空白を埋めるもの 未完成
キミは何を見つめてる?

(※Bメロ)
行こうか 常夜灯 回る影
白い息の 煙突 

指差し嬉しそうに 消えてゆく今を見つめてる

(※サビ)
明日になっても 今日ならいいのに
思い出が 冷めないように
大切に つかってくよ

今日の「ありがとう」 あふれちゃう前に
ためてた湯 もう一度だけ 

温めて 明日(あす)からはきっと

「画と風呂」つながったと思ったのですが、こう見ると微妙です。くやしい。内容が複数(未完成の画、価値観の違い、銭湯、二度湯)になったのも、中途半端になった理由の一つでしょう。つめ込みすぎました。

●書いた後で、悩む

不思議なもので「既にあるものを編集する」と、面白いアイデアが浮かびやすい。

「クソつまんねぇ」歌詞でもとりあえず書いてみて、「俺(私)ならこうする」「あ、全く違う話思いついた」と自身に突っ込みを入れながら、試行錯誤してみてください。結果、原型が全く残らないケースもありますが、それはそれで。

★景色・シーンの見せ方とコツ★

作詞において、重要かつ楽しい部分です。

●1語で複数の景色を見せる

『思いどおりに作詞ができる本』のテクニック。

歌詞は文字数が限られています。俳句の季語もそうですが、リスナーの共通認識などを上手く使い、少ない文字数で多くの情報を伝えるテクニックです。

例えば、私が6話で書いた『ノコギリだから』。エピソードが夏だったので「夏」と書いても良いのですが、「入道雲」にすることで「夏、青い空、屋外、入道雲」と、複数の景色がイメージできます↓

顔をあげると 揺れた 背高(せいたか)入道雲
またワタシの 勝ちね 嬉しそうにはしゃぐ

ちゅうちょ無く 一人飛び込んで ブクブク シャボン玉
大の字で浮いて くじらかよ おちょけて吹いてみせる

『ノコギリだから』Aメロ。

「顔をあげると 揺れた 背高(せいたか)入道雲」と、後の歌詞を合わせて「水面」も見えます。

●カメラ位置を変える

同じく『思いどおりに作詞ができる本』のテクニック。

撮影するカメラの位置を変えることで、景色がよりリアルに。

例えば、私が7話で書いた『無彩色の雲』。カメラを登場人物がいる地上から、雨雲もしくはビルの屋上あたりに移動させ↓

ぽたり一粒 咲く 雨をはじく花
ツボミのまま 歩み止め 一人見上げるの

『無彩色の雲』サビ前のつなぎ

「花」は傘の比喩です。1行目で傘を差す人々を上から撮り、2行目で主人公が傘を差さず上(空)を見上げます。

★その他作詞テクニックとコツ★

基本的なものをいくつか。

●「韻」を踏む(ライム)

(いん)は、無視できないテクニック。バラードだと微妙ですが、アップテンポの曲なら是非入れたい。

例えば、私が2話で書いた『Chemical Summer』。2話は「宮子の部屋だけ畳→乾燥剤→フローリングシートという昭和仕様。乾燥剤が水にぬれ発火する恐れ。さらに彼女の部屋は雨漏りする」というネタ回でした。これを元に、ネタ風のラップを↓

※「韻」と「言葉のリズムが気持ちいい」箇所を太文字にしました。

『Chemical Summer』

(※拍を細かくとるラップ)
暑い夏 いつもどおりに鳴る時計
いつもと違う 今日は夏休み

オキニのクマ おあいにくsummer
キミはここで留守番 今日は夏休み

(※拍をゆったり取り、メロディに乗せて)
吹き込む熱 揺れる空
踏み出し 噴出し 早く伝えなくちゃ

鳴らしたベル 揺れる my mind
202(two o two) chemistry 

riskと共に 生きる覚悟はある?

(※サビ)
君の隣 開けてびっくり
涙を流しちゃ ダメ命取り

君の隣 聞いてびっくり
そこに潜む罠 知らぬが仏

君の隣 触れてびっくり
思ってたカタさが 無いあた

君と2人 夢見る
それでも僕ら この場所で

よくわかる作詞の教科書に「母音と子音を入れ替える」という面白いテクニックがのっています。実際の曲なら、レキシの『かくれキリシタンゴ 〜Believe〜 feat.MC母上』が(歴史の)勉強になります。笑

●音や印象で「母音」「子音」を決める

私もそうですが、歌詞を”意味”より”音”で聴いている方、また実際に曲を歌うボーカルにとって重要なポイントです。

・a(あ段)は音量が出せる
・i(い段)は(笑ったときの口の形で)明るく強い
・”ぱぴぷぺぽ”はかわいい・ポップ
・濁音はインパクト
・さ行は爽やか

など基本的なイメージ以外に、「u(う段)はセクシー」など自分なりのイメージで考えると作詞の世界が広がります。

例えば、私も大好きな松田聖子の名曲『SWEET MEMORIES』のサビ。

しなった めだけが
 うつく 見えるのは何故かしら
 ぎさった 優しさも今は
 甘いきお Sweet memories

音もそうですが、映像で見ると「う段」がセクシー。

サビの印象(YouTubeに落ちてた映像の歌い方)として、
・語尾は「あ段」+ビブラートが多め
・前半は音量抑え気味の細かなビブラート
・「うしなった」から3度、4度の跳躍チラ見せで期待
・「何故」で5度の跳躍+「え段」+「濁音」で盛り上げ
・シャッフルと3連符の基本リズムに、「うしなった」以降で3連符を崩して引き伸ばし8分音符に近づけて
・「今は」と「あ段」で再び盛り上げ
・「甘い」「記憶」とオクターブで音程と音量を徐々に下げ
・「」と「」の音程は斜め下のカーブで(目線も斜め下に、甘い記憶を回想?)

2番へ。
アイドル曲、曲調と歌詞から大人の曲として聴いてもピッタリの「う段」です。

●歌詞でリズムを作る

伴奏ではなく、「歌詞でリズムを変化させる」のも面白いです。「1拍を3文字で割って、そこだけ3連符にする」ような使い方。歌はある意味ずっとソロなので、かなり遊べます。

●2つ以上の意味を持たせる(ダブルミーニング)

説明不要の、基本テクニック。

「掛詞(かけことば)あるいは「なぞかけ」です。使いすぎると下品になりますが、見つけてテンションが上がると、使わずにはいられない。特に私のような初心者は。

例えば、私が6話で書いた『ノコギリだから』↓

ふんわり宙に舞い 落とされたキミに
ぼやけて見上げる キミのしたり顔

がっしり腕をつかみ 近づいた距離に
気付いたときは 落ちていたよ

『ノコギリだから』サビ

最後の「落ちていたよ」が、”プールに落ちる””恋に落ちる”で2つの意味を持たせています・・恥ずかしい。

ちなみに、今の”恥ずかしい”は、”説明する恥ずかしさ”と、”恋の恥ずかしさ”・・。笑

●「比喩」を法則性から見つける

「比喩」の素早い見つけ方、「法則性」

「男と女」なら、数字の「2」。
「対照的な2つのもの」を法則と考えます。

すると、「+と-」「右と左」「縦と横」「未来と過去」「光と闇」など、かなりのものが「2」に関係し、比喩表現の材料に。

以前紹介したAimerの『蝶々結び』は、「2つの羽(輪っか)」「男と女」「私とあなた」などを比喩。中島みゆきの『糸』なら、「縦糸と横糸」「男と女」「縦のつながり(男)と横のつながり(女)」など。

そこに「結ぶ」や「織り成す」など「男と女」にも使える言葉を加え、良い感じ交ぜ合わせて。

連想などにもつながりますが、例えば「女性」から「美しいものは儚い」という法則(要素)を見つけたなら、「花」「花火」「流れ星」など、案外楽にキーワードを見つけられるはずです。

●「客観的」視点で書いてみる

客観的に感情を抜いて書くことで、リスナーが妄想できる材料を提供します。

「ひだまりスケッチ最終話 時計の針は午前2時」のような感じ。主観的に書くと「ひだまりスケッチ最終話、見終わって喪失感ハンパない」。

主観的な感情を抜き、「ん、どういう状況かな?」とリスナーにイメージさせることで、自然と歌詞に引き込む効果も期待できます。

●引き算で「読解」させる

「あえて書かない」
歌詞に限らず、多くの作品で見かけるテクニックです。

例えば、私が12話で書いた『ひだまりスケッチ』↓

(※Aメロ)
描きそびれて過ぎた この町の季節
どこか まだ間に合うと 信じてた
でこぼこに 並ぶ12色
雑につめ 時計確かめてた

『ひだまりスケッチ』Aメロ前半

「でこぼこに 並ぶ12色」の歌詞は、「この子は12色タイプの色鉛筆を使っているのか。いやクレヨンかも。”でこぼこ”ってことは、絵が好きな子に違いない。短いのは何色だろう。「町」を描く子なら灰色かな、でもタイトルが”ひだまり”だから暖色系?でも「季節」だから・・」みたいに読んでくれるかな(ドキドキ)、と考えながら書きました。

続く「雑につめ」で「ガサツな子なのか。「描きそびれて過ぎた」も、この子にはよくあることなのかも。いや、「時計確かめてた」から慌ててるのか。でも何故「この町の季節」を描きたいんだろう」と歌詞に入り込んでもらい・・

(※サビ)
まっさらな スケッチブックに
お気に入りの線 迷わずに
真っ白な雲が 過ぎてく

短めの 色を選んで
消えていく それぞれの場所へ
なんかいいキモチ ひだまりの午後

『ひだまりスケッチ』サビ

サビ前に出てくる”君”と合わせて「短めの色を選んで 消えていくそれぞれの場所へ」から「「それぞれ」ということは、消えて(去って)いく「君」「短めの色」と同じくお気に入り(親友?恋人?)だったのかな。色鉛筆は消えても絵として残るけど、君は行ってしまう。いや、過ごした時間は心のスケッチブック(略)。でも、そんなに悲しんでないのは・・」あらためて書くと恥ずかしい。笑

歌詞では主人公の設定、その他いろんな情報をあえて書かないことで、逆に「妄想の余地」を増やしています。あとは・・上手く伝えられないので、読解してください。笑

●その他基本テクニック

・いらない文字を消去してスリムに。
助詞(てにをは)や修飾語など。無くても意味が伝わるなら、消して良し。

・言葉の「重複」は”幼く”見える。
「僕」や「君」など、歌詞中で何度も同じ言葉が出てくると、スマートに聴こえない場合も。逆にそれを利用して、”幼さ”を表現するのもあり。

・国語で習ったようなテクニックを使ってみる。
倒置法:歌いたい、君と。
体言止め:君のきれいな手。
リフレイン:前 前 前世
疑問系:素敵な歌詞を書けるかな。
二重否定:歌詞を書かずには いられない。
対比:おしゃべりな君 無口な僕

など。

★おまけテクニック・作り方★

面白いテクニックをいくつか。

●「言葉」であそぶ

言葉で遊んでみるのも面白いです。例えば、私が3話で書いた『白または青』↓

『白または青』

(※繰り返すのもアリ)
またまたまた はたまたはー

(※言葉遊びパート)
朝はたまたま 食パン
まだまだ2枚目 食パン

昼はたまたま 惣菜パン
またまた美味しい パンパン

(※変化。3話のキーワード)
家には青虫 くもり空
さなぎの変態(脱皮) 変態先生
まさかお前も ブルータス
木炭デッサン 狙い撃ち

(※サビ)
またまたお空が 汚れてきたな
てるてる坊主は 負けないぞ

たまたま持ってた 練り消しパンで
炭色くもさん 消しちゃうぞ

ポタポタ跳ねる 天井のシミ
この部屋だけなの 知らないよ

まだまだ続く 6月の色
でもまた 描けるよね 白または青

3話のタイトルが「またはインド人」だったので、「またまた」「たまたま」「ポタポタ」など、1曲通して遊んでみました。

個人的に好きな言葉遊びは、寅さんの「チャラチャラ流れる御茶ノ水」です。

●「答え」を焦らす

「これってどういう意味?」の答えを、少し焦らして書くテクニック。
既存の歌詞だと、「2番で答えを書く」パターンが多い印象。

例えば、私が6話で書いた『ノコギリだから』↓

顔をあげると 揺れた 背高(せいたか)入道雲
またワタシの 勝ちね 嬉しそうにはしゃぐ

ちゅうちょ無く 一人飛び込んで ブクブク シャボン玉
大の字で浮いて くじらかよ おちょけて吹いてみせる

『ノコギリだから』ボク視点&ワタシ視点。

最初の2行で「夏」ということは伝わりますが、「揺れた」「ワタシの勝ち」って何だよ!と焦らします。

3行目の「飛び込んで」で、水(ここではプール)というヒントを提示。そこから、1行目の「顔をあげる」→水に顔をつけていた→「ワタシの勝ち」→”水中で息を止める勝負”という答えにたどり着く(はず)。

すると、「顔をあげると 揺れた 背高(せいたか)入道雲」は、水から顔を上げる→水面が揺れる→映っていた入道雲が揺れた・・のような焦らしテク。

ちなみにタイトルの「ノコギリ」は、ひだまりスケッチの登場人物ゆのが、(泳げない人を表す)「かなづち」と間違えて使っていた単語。この説明は、歌詞のどこにも書いていません(焦らしっぱなし)。

●文字数ではなくリズムで

実際の曲では「アンティシペーション」や「シンコペーション」、タイに3連符、付点音符などを使用するのが普通です。つまり、文字数よりリズムで考えた方が早い(曲も自作の場合)。

曲が既にある場合は、メロディを口ずさみながら作ると上手くいきます。

例えば、2017年の人気アニメ『けものフレンズ』。OPの『ようこそジャパリパークへ』。アニメを見たくなる、大盛りの曲。

はじめのサビ部分

「Welcome to ようこそジャパリパーク! 今日もドッタンバッタン大騒ぎ」

4小節+1拍。1拍(/)で区切ると、

Wel come/to /う こ/ジャ|○ パ/パー(ク)/○ きょ/う も|
ドッ/タン/バッ/タン|///|

(※「|」は小節の区切り、「○」は休符もしくは伸ばす箇所。)

「Wel」「よう」「ジャ」「パー」でドラムがアクセントを入れ、リズムを支配しています。「ようこそ」「ジャパリ」の部分は「タンタタ」のリズムなので、「4文字」という情報だけだと、リズムにノリきれません。「よーこそ」「ジャーパリ」です。

次の「高らかに 笑い笑えば フレンズ」「喧嘩して すっちゃかめっちゃかしても 仲良し」は、4小節でメロディもほぼ同じですが、文字数が大きく変わります。「すっちゃかめっちゃか」は16分音符で、「らえば」「しても」は付点8分入り。

文字数より、リズムで考えた方が楽。面白味のあるリズム(グルーヴ)表現も、生まれやすいでしょう。

曲が無い場合は、仮のメロディを想像するか、既存の曲をイメージして歌詞をはめてみてください。

例えば、私が書いた8話の『One more day』では、松田聖子『SWEET MEMORIES』のメロディを口ずさみながら歌詞を書きました。ただ、リズムをしばることになるので、意外と難しいです。

●替え歌

替え歌。遊び要素もあり楽しいので息抜きに是非。

例えば、私が11話で書いた『吉野屋’17』。以前『伊藤万理華に才能を感じる』で取り上げた『まりっか’17(セブンのティーン)』の替え歌です↓

『吉野屋’17』(替え歌)

(※Aパート)
クロッキー モンキ 動物園(ごくっ)
逆立ちカバは 酔いやすい

かばんのなかみ 「えっキャベツ!?」(でも)
マヨで草食 模写モシャリ

(※Bパート)
黄金比率(守ってたって)
産休妄想(セクハラ・サンキュー)
残念美人(ギャップがいいの)
変態だけど art を teach

(※つなぎ)
吉野屋よしや 校長くるで
まともとちゃうな
へーんじん!

(※サビ)
まつっや すきっや なかっう よしや
よしっの やっ 好き っやから

吉野屋 好きって 言ってもいいの
よしっの やっ 好き っやから

(※アウトロ)
来年も 17歳
再来年も 17歳

「アニメ(基本11話)に関係するキーワードのみ」「原曲のテイストを崩さない」など自分ルールを追加したため、12曲の中で最も脳が熱くなりました。完成させると、不思議な満足感を得られます。

替え歌はおそらく、「作詞」より「脳トレ」です。笑

★曲の構成など★

さっと紹介。

●楽曲のパート構成を考える

2部構成「A+サビ」

・AAB
・ABA
・AABB
・AABA

3部構成「A+B+サビ」

・ABC
・AABC
・AABCC

など。

●Bメロで何かしら転換させる

「Aメロ→Bメロ→サビ」とある場合、Bメロで「時間・場所・視点」など何かしら転換させてみると、良い感じになります。起承転結でいえば、「転」でしょうか。

●メロディの高音部分(普通サビ)に感情の沸点を

サビで一番盛り上がる箇所(の付近)に、感情の沸点1番伝えたい歌詞を持ってくると、お互いがリンクして良い感じになります。

既存のアニソンだと、AKINO『創聖のアクエリオン』の「一万年と二千年前から愛してるなど。

★歌詞の分析★

既存曲の歌詞分析、解釈。
作曲もそうですが、作詞でもやはり経験値を短時間に最も稼げる方法ではないでしょうか。

曲だと、(私みたいな凡人は)一々楽器を引っ張り出さないと分析できない。つまり、家でないと難しい。しかし、歌詞なら歩きながらでも(歌詞を覚えているなら)自転車を漕ぎながらでも、いつでもどこでもできます。

また、同じ作詞家の歌詞を分析していると「この歌詞、相当気合入ってるな」や「あぁ、今回は曲が微妙だし歌詞も手抜いたんだな」など、作詞家のメンタルまで(好き勝手)分析するようになります。笑

私も何曲か分析したので(載せているのはほぼ坂道シリーズですが)、参考にしてください「歌詞分析・解釈」。

おすすめの作詞本!

いくつか作詞本を読みましたが、「めっちゃ良い!」と感じた考え方・テクニックは、ここでは紹介していません(※歌詞には使用しています)。著者に申し訳ないのと、例となる歌詞、著者の解説が無いと上手く伝わらないからです。

是非手にとって、プロのテクニックを吸収してみてください。6冊購入したうち、良かった4冊(+α)を紹介します。

【1冊ならこれ】

田口俊『思いどおりに作詞ができる本』

クリックでサイトへ

ユーミン(松任谷由実)の歌詞などを例にあげ、さまざまなテクニックを説明。「なるほどな」と手を打ちまくった1冊。

【幅を広げるなら】

遠藤幸三『作詞本~言葉が歌になる~』

クリックでサイトへ

ほどよい熱量のある1冊。「こういう考え方はどうですか?」といったアプローチ。読み物です。

上田起士『よくわかる作詞の教科書 (ゼロからすぐに身につく本)』

クリックでサイトへ

テクニックぎっしりな1冊。「まあ、知ってるかな」というものが半分以上を占めますが、”まとまってて便利”という点で、手元にあっても良い1冊。

阿久悠『作詞入門―阿久式ヒット・ソングの技法』

クリックでサイトへ

著者は『津軽海峡・冬景色』『学園天国』などを書いた人。wikiによると、シングル売上枚数(2015年12月8日付デイリーランキングまで)が、1位の秋元康に次いで2位(6834.0万枚)。

読み物として面白い。「テクニック?自分で考えるぜ!」という気持ちにさせてくれる1冊。

【おまけ】

俵万智『短歌をよむ』

クリックでサイトへ

12曲作詞後、「歌と言えば短歌か」とふと思い「短歌と言えば(小学生のとき朝の読書で読んだ)『サラダ記念日』だな」という浅い知識から、俵万智さんで検索し見つけたこの本。和歌の教養など一切無い私でも、参考にできる点がいくつもありました・・ので、(現代)短歌も作ってみました。笑

「はじめての 短歌ぺたぺた 言葉貼る 予測させない 変換できない」

「親指を 浮かせフリフリ 考え中 デコレートした 私のきもち」

「自分ルールを足してみて 掛けてみて 引いてみてたら 誰もとかない」

作って確信しましたが、短歌を広げれば歌詞になります。万智さんのいう「”あっ”という心の”揺れ”」からテーマを見つけ、それを広げる。短いので「何を表現したいのか」が明確になり、余分な情報を削る練習にもなります。

以上です。
作詞って、楽しい。
ありがとうございました。

スポンサーリンク
関連コンテンツ

コメント

  1. さく。 より:

    こんにちは
    さく。と申します。
    記事を初めて拝見しました。
    役に立ちました。

    歌詞を載せておきます、見てくれるととても嬉しいです。
    (水と人間は何となく似ているなと思って書いてみました。)
    水人間

    広がらない僕の考えも
    繋がって流れた安心も
    生きるための命綱なんだ

    どれだけ 僕が 使いやすい物になっても
    誰もがきっと 満足をしないだろう
    どれだけ 僕が 辛く悲しい気持ちに浸っても
    僕だけできっと 全て溜まって蒸発しないだろう

    個体→液体→気体

    と、状態変化したって

    変わらない質量と僕の根心さ

    もういっそ
    フワッと消えて 見えなくなって
    宙を舞って 栓を閉じようか
    まあそんなことしたって
    形が変われば 元通り
    「ねえ君は私に何を望むの?」って
    問いを投げたって 返ってくるはずもなくて
    同じ色で流がされるだけの生活に
    元通りになる  だけさ

    あぁ どれだけ考えて考えて考えても
    どれだけ変化して見た目が変わっても
    そう 意味の無い山を超えても
    泣いたって泣いたって泣いたって
    隠された透明な表情さ

    でも でも でも……。

    もういっそ
    フラット消えて 姿も変えて
    自分の氷を 形作ろう
    「まあそんなことしたって
    意味が無い」
    なんて 笑いながら生きていることを
    いつの間にか好きになっていることを
    見つけられないままの自分に
    笑っているくらいがいいと思った  だけさ

    • masatomy より:

      『水人間』歌詞拝見しました。( ̄∇ ̄)b

      • さく。 より:

        ありがとうございます。
        差し支えなければ、感想頂きたく思います。

        • masatomy より:

          求められたので私の感想を。
          タイトルで、すごく面白そうだなと感じました。
          ただ「(タイトルを超えるくらい)耳に残る何か」が歌詞に無いかなと(私は)思いました。

          作詞初心者の私が偉そうなこと言えませんが、私なら『水人間』というタイトルを歌詞(たぶんサビ)に入れます。私の作詞した『38度世界』で、サビの最後に「38度世界」を入れていますが、あれは「存在しない単語(造語)なので、耳に残るに違いない」と信じて入れました。

          私は仮のメロディを頭の中で鳴らしながら、作詞しています。実際にメロディにのせて歌ってみると「文章みたいで音的に面白くないな」などの気付きもあるのでおすすめです。

          『水人間』歌詞の内容に関しては「わからせたい」のか「わからせたくない」のかがわからないので、何とも言い難いです。「よくわからない感じを楽しんで欲しい歌詞」ではなく「内容に共感して欲しい歌詞」なのであれば、もう少しわかりやすく(伝わるように)書いた方が良いのかなと思います。

          「めっちゃわかる!」の部分があるからこそ「この部分はわからない。でも何か深い意味がありそうだし、もう一回聴いてみよ」と、リスナーを引き付ける力が生まれるといいますか・・・感想はそんな感じでいかがでしょう。

  2. 鬼尹塚 玲羅 より:

    こんにちは
    玲羅と申します
    二次創作の名目で小説を書いています
    この間まで、小説の為に作詞していたのですが、10日たち、新しい曲を作ろうとしたら謎のスランプに、はい、とても役にたちました。
    ありがとうございます。

    スランプ前の歌詞を載せておきます
    見てくださると嬉しいです

    ほら 扉を破って
    そう 前に進め
    目指す場所は
    遠く 一歩踏み出して
    前へ前へ
    絶望に飲まれて終わないように

    空にかかる虹を見つけ
    そこに向かい
    走っていく場所に
    気づいた日から
    隣を走る君は
    僕を必ず信じてくれると
    思ってた

    一本のカッターと
    一つの悲鳴で
    絆は脆く
    壊れてしまった

    泣き叫ぶ心を
    押し殺して光を求め進むのさ

    手を伸ばせば
    近くなるはずの
    想い出は
    逃げて(逃げて)
    闇に沈む心
    どうか(どうか)
    私が消えてしまう前に
    その前に(その前に)僕を見つけて
    たすけておくれよ

    闇に光る心一つ
    もがくように
    消えて行く酸素は
    気づいた日から
    隣にいるはずの君は
    切りつけてくると
    知ってた

    一つの嫉妬と
    一つの心で
    心は脆く
    錆び付いてしまった

    裏表心を
    押し殺して光を求め進むのさ

    手を伸ばせば
    伸ばすほどに
    絆は
    消えて(消えて)
    黒に染まる心
    いつか(いつか)
    貴方と笑い合う
    それまでに(それまでに)
    僕を信じて
    見つけてください

    キエナイ
    クライ
    過去が

    僕の
    体に
    刻み込んだ

    傷と
    痣と
    運命を

    ノミコンデ
    キエタ

    寄り添う
    二人
    手を重ね

    空の海へ

    手を伸ばせば
    近くなるはずの
    想い出は
    逃げて(逃げて)
    闇に沈む心
    どうか(どうか)
    私が消えてしまう
    花が咲く前に
    見つけ出して
    助け出して

    この手を握ってよ

    一人称は僕ですが、一応、裏切られた女の子の話を題材に作ってあります
    どうでしょうか?

    • masatomy より:

      コメントありがとうございます。
      感想を求められたので私の感想を。

      私は詞の内容より「音」と「ルール」で遊んでいる歌詞に惹かれます。その点で物足りなさを感じました。

      例えば「虹」に向かって走るのに「手を伸ばせば近くなる」のは虹ではなく「想い出」など、言葉の繋がりが弱く、書いた本人にしかわからないリスナー置いてきぼりの箇所が多いなと感じました。

      「僕を見つけてたすけて」のセリフを「隣を走る君」に言ってるのだとしたら「隣にいるのに?」と一瞬戸惑います。

      あと「手を伸ばせば近くなるはずの想い出」とありますが、前に進んでいる(進みたい)のだとしたら「想い出は逃げて(遠ざかる)」でむしろ良いはずです。「手を伸ばせば近くなるはず」の歌詞は良いなと感じるので、(私からみて)あまり活かしきれていないのは残念です。

      面白いなと感じたのは「闇」と「もがく」と「消えて行く酸素」の組み合わせです。私なら「闇の中でもがく→希望の光が見える→光へ近づく(光で燃焼)→酸素が無くなる(絶望)」と「一瞬希望が見えてからの絶望」の展開にしたいなと思いました。中途半端に”希望(光)”をチラつかせて終わるより、結末は”絶望(闇)”にする。もっと言えば「闇(絶望)を美しく描きたい(V系っぽく仕上げたい)」です。

      詞の内容(テーマ)に関して私はあまり興味が無いので「主人公は苦しんでいるんだな」くらいのことしか言えませんが、お許しください。おそらく私と鬼尹塚玲羅様は、好きなポイント・方向性が違うのだと思います。お気を悪くなさらず。
      これからの創作活動応援しております。