Aimerさんの『蝶々結び』。聴いた直後の感動そのままに、歌詞について考えてみました。
『蝶々結び』との出会い!
Aimer『六等星の夜』をアコギ記事で紹介しよっと。
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・・ん?『蝶々結び』!?なんだこの再生数は!
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カチっ(左クリック)・・・い、良い曲。
という流れです(どうでもいい)。
「元記事」は「アコギの練習曲を紹介する」という目的を忘れて、終始関係ないことを書いています↓
ギターに一切興味がない方も「なんか良い曲ないかな~」という気持ちで、是非ご覧ください!(宣伝)
では、いきましょう。
『蝶々結び』の歌詞解釈!
歌がAimerさんで、作詞/作曲がRADWIMPSの野田洋次郎。
最後に結論っぽい歌詞を書くだろうと思ったので、後ろから見てみます。
最後のブロックに「結ばれたんじゃなく結んだんだ」とあるので、恋愛系の歌っぽい。「偶然じゃない。運命じゃない。私たち自身で・・!」みたいなことでしょうか。恋愛ソングということで考えます。
次に「別々に二人選んだ糸を お互いたぐり寄せ合ったんだ」。「選んだ糸」は、蝶々結びの糸でしょう。”はじめから糸が決まっていた”のでは無い。先の歌詞と同じく、”自分の意志で”を強調。「たぐり寄せ合った」もキーワードっぽい。
では、歌詞を全て読んだので私なりに解釈してみます。
二人で結ぶ
曲の最大キーワードとも言える”紐”。靴紐で考えると、元々は1本。その1本を、たぐり二人で寄せてお互いに近づいて・・。「二人で「せーの」で引っ張ったんだ」ということなので、”二人で蝶々結び”を作ったということですね。
運命の赤い糸
紐を「運命の赤い糸」的なものと考えると、紐の端は小指?らへんにガッチリ結ばれている(選んで結んだ)はずなので、近づくと結べるし、離れたらほどける。
蝶々の羽根を大きくするほど、相手の「腕はここに」。「羽根は大きく」なので、二人の距離を近づけたい。
羽根
また”羽根”は何かの比喩かもしれません。蝶々結びなので、2枚の羽根とは別に、”紐の端っこ”も2つあります。
紐の端ではなく、”結んだ後の羽根”をたぐり寄せるとすると、羽根が大きく→結び目からは遠く→「想い出は遠く」。で、「羽根=二人の想い出」と考えられなくもない(無理やり)。「置いておいてほしいの」から、”過去より今”と考えて・・。
蝶の羽根を触ると”りんぷん”だらけになるので、「触らない方がいいよ!粉付くよ」ということかも(無理がある)。
指切りげんまん
羽根を大きくするほど小指が結び目に近づくので、そこでラッドっぽく「指切りげんまん」を登場させて。
「夢はここに」はメロディ的に「腕はここに」と同じ位置なので、同じく距離を近づけて、二人の夢。”夢”を”結び目”と無理やり結びつけるなら、「結び目は固く」→固く指切りげんまん→固い約束→結婚→赤ちゃん→夢!
・・無理やり感。
深読み
歌詞関係なしなら「羽根=対象愛」「羽根にならない紐=自己愛」で、「不恰好な蝶にしないでよ」が私的にしっくりきます。
最初の方、まるで子どもに”蝶々結び”を教えるかのような歌詞。深読みすると、「恋や愛について、親が子に教える」とも・・。
蝶
お互いが「同じだけ力を込めて」つくる。そうして出来上がった蝶々。でも「片っぽでも引っ張っちゃえば ほどけちゃうけど」。「蝶=恋愛」もしくは「蝶=愛」ということにします。片っぽが追いかけても、「相手に結ぶ気が無ければ」結ばれない。”蝶々結び”というキーワード、ドラマになりますねぇ。
「情けない形」もしっくりくる!
「大きくも 小さくも なりすぎないように」。蝶の大きさ→糸の長さ→二人の距離とか考え出すと、妄想の域に入ってしまうので、”偏りのない恋愛”ということに。
ほどく
「だけどほどく時も そう、ちゃんと 同じようにね」は、ただの別れか。年齢を重ねた”この世”の別れなのか。
「でもできたらね「せーの」で引っ張って」の雰囲気から、「上手く結べなかったら、一度ほどいてまた結ぶ」ことが日常的な感じも。恋愛なら・・喧嘩?夜の話?そうみるとアダルティな歌詞にみえ・・。
”蝶々結び”の相手を、PVによく映っている”子ども”に変えるなら、独り立ちとも読める。親離れ、子離れ。
「蝶々結び」をする意味
蝶といったら、アダルトで”The 快楽”(夜の蝶的な)イメージもありますよね。花から花へ移る→一所に留まらない→心移り。サビの悲しいメロディと合わせて、そっちで捉えても面白いなと思います。
あと、蝶々結びってそもそも「ほどくための結び方」ですから。別れは絶対に訪れる。もつれない、片っぽが離れればするりとほどける、きれいな別れ。逆に言えば、脆く儚い結び目。
さすがの野田洋次郎
最初の話に戻り、「別々に二人選んだ糸」。糸を選ぶ(相手に惹かれる?)タイミングは別々。たぐり寄せるタイミングは違っても、結ぶときは「せーの」で。
あ、「二人が結ばれる(結ぶ)まで」と「結んだ後」について書いてるんですね。蝶々結びは、結ぶ”前”と”後”の手順があるので、出会う前(糸を見つける、選ぶ)、思いが結ばれるまで(たぐり寄せて丸をつくって)、二人が結ばれる(蝶々結び)、その後(形の調整)、別れ(ほどく)という世界観の広がり。そして、ラッド的には映画『君の名は。』の”結び”もあるわけでしょう。
おもしろいですね。作品の価値は、受け手の感じ方(妄想力)にゆだねられると思います。正解は本人に聞かないとわからないですが、4分でいろんな感じ方ができる・・
名曲ですね。
ありがとうございました。
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