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乃木坂46『失いたくないから』歌詞解釈! 詩なのか?表現力の爆発

乃木坂46、デビューシングル『ぐるぐるカーテン』(Type-C)収録、『失いたくないから』。

乃木坂46『失いたくないから』!

歌詞の表現が素晴らしいのなんのって。
作詞家、秋元康の表現力が爆発した曲。

『失いたくないから』歌詞解釈!

※歌詞は無料歌詞検索サイトなどでご覧ください。

詩なのか

蝉の鳴き声にぐるりと囲まれた
「校庭に木は無いので必然的に蝉が我々を囲んでいるように鳴き声は・・」と真面目に考えるのがはばかられるくらい、巧みに夏を表現した、あの頃が蘇る一行で始まるAメロ。

続く「校庭の土に染み込んだ 夏の微熱に
歌なので、音だけで聴いていると「染み込んだ」は前の歌詞と合わせて、芭蕉の「閑さや岩にしみ入る蝉の声」とかけているのかな、なんて国語で習った遠い記憶を引っ張り出したり。

でも「校庭の土に染み込んだ」なので「汗」だろうと思ったら「夏の微熱」だという。微熱なので、まだ少し昼の暑さが残る”夕方”なのか。”恋”なら、ピークを過ぎた後。「微熱」というワードが夏の午後の気だるさ・倦怠感を感じさせて・・・何だ「夏の微熱」って。笑

蜃気楼

君の白いシャツとグレイのスカートが
 蜃気楼のように 切なく揺れてた

こうなってくると、ストーリーというより表現に舵をきった歌詞に思えてきます。

蜃気楼」は夏の暑さ、君と僕の温度差。「切なく」なので更に広げて、(もう今は)実在しない君の幻・・と好き勝手に解釈を広げると戻って来れなくなりそう。

コンバースの紐 直す振りして

コンバースの紐 直す振りして
この歌詞は耳に残ります。

コンバースなんか履いていなかったし、なんなら「ダサい」とさえ感じていたのに。何故こんなに耳にこびりつくのか。

ただ「蜃気楼」にかぶせたのか、「胸の砂漠」というサビの歌詞、ここまでくるとちょいウザイ。欲張らず蜃気楼で止めておけば良かったのに・・と意見を言いたくなるくらい惹かれる歌詞。

雲の表現

雲が少しだけ 影を縁取って
この表現、秋元氏のオリジナルなの?←失礼

雲がかかり、(建物などの)影の縁が少し膨らむ。
もしくは、雲の真ん中が暗くなる(その周りを縁取る)。

表現力の爆発。乃木坂46のデビューシングルだからなのか、本気というか、一つ一つの言葉から熱を感じます。

夕立

バケツをひっくり返したような雨、帰ろうとしていた君は、(おそらく)雨宿りのため学校に戻ってきた。一緒に眺めた、体育館に架かる虹。青空は「どんな時も僕の味方だった」けど「恋の仕方 教えてはくれない」。

突然の夕立、蝉は一時鳴き止んでいただろう。雨が上がり、再び蝉は相手を求めて鳴き始める、短い夏。小説か。

失いたくないから

一人になりたくないから」誰かを好きになる。
誰かを好きになっても「なかなか踏み出せない」。
失いたくないから」。

んー、素直に解釈すると「告白して失敗したら、君(との関係・思い出)を失ってしまう。失いたくないから、ただ一緒に虹を眺めていた(告白しなかった)」だと思いますが、この曲に関しては表現力が爆発しているので、人によって違う解釈のできる余地・・。

あらためて表現力に震えました。
曲とMVの感想は「乃木坂46!語ろうか、楽曲の魅力」にて。
ありがとうございました。

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