欅坂46『サイレントマジョリティー』歌詞の意味と解釈! 加速するデビュー曲

少しずらして秋元康氏。作詞家としてシングル売上枚数歴代1位の秋元氏、ワクワクです。曲は、インパクトの強かった欅坂46のデビュー・シングル『サイレントマジョリティー』。歌詞の解釈と、少しだけ曲分析、さらに少しだけダンスと映像についても考察していきます。

欅坂46『サイレントマジョリティー』!


(作詞:秋元康 / 作曲:バグベア / 唄:欅坂46)

欅坂46 『サイレントマジョリティー』

欅坂46 『サイレントマジョリティー』

「silent majority(物言わぬ多数派)」。wikiによると、ニクソン大統領の発言だそうです。ベトナム戦争、ヒッピー、自然、薬、瞑想、平和、セックス、サイケデリック・ロック・・はアイドルに歌わせないですよね。笑

『サイレントマジョリティー』は、曲がかっこいい。個人的には乃木坂46バナナマンの深夜番組をよく見ているので、グループとしては乃木坂に思い入れがあるのですが、曲のインパクトは欅坂46が圧倒的。

『サイレントマジョリティー』曲(ちょこっと)分析!

youtubeのPVを見ながら分析します。

作詞と作曲が違う人なので「詞と曲の細かなリンク」はあまり考えず、「ダンス」と「映像」にも注目。

それではいきます。
イントロのKeyは「Bメジャー」でしょうか。「シ(B♭)ドソー」のモチーフを繰り返し、5小節目からストリングスがメジャースケールをなぞって、次第に明るく。映像の自転車女子を合わせると、夜明けのような印象を受けます。

Aメロ

Aメロに入り「G#(A♭)マイナー」(Bmajの平行調)への転調(※Keyについてはこちら)。ストリングスのフレーズ終わりが「ソ(G♭)」。全音上がる滑らかな出だしメロ「ラ(A♭)シドー[=ドレミ♭ー]」で暗く。映像は工事現場っぽい場所で、夜。雨に濡れた鉄板の上で踊る少女たち。雰囲気とKeyはマイナーで暗い。

メロディのリズムは付点音符とシンコペーションたっぷり。小節の出だし2文字をバスドラで強調し、カッティングで「ピタッ」とした止め。アコギを左右に振りかなり近くで聴こえるので、ヘッドホンで聴くとこしょばいです。

似たような」の腕を動かすダンスは四分音符でとっているので、鼓動のようなバスドラとの「ズレ」が、視覚と聴覚のポリリズムで揺れます。

「歌でリズムを支配している曲」という印象。

Aメロ途中から4つ打ち

Bメロ

Bメロで「3-2(スリー・ツー)」(クラーベ)っぽいリズムとなり、ダンスはスローモーション。1:01からは付点4分音符「G♭」で、”列を”もとい”リズムを”乱しすぎ。笑

Bメロ終わり(サビへ移る前のつなぎ)フレーズ、ここでスピード・アップしています。

直前のバスドラ4つ打ち「テンポ123の4拍子」が頭の中にありますが、ここで付点8分音符オンリーに切り替わって体感速度は「4/3倍」に。つまり「テンポ164の4拍子×2小節」に感じられ、最後に「テンポ123の4分音符」を1つ足して、結果的に変拍子(7拍)になっています。

ただ、直前の「その目は死んでいる」が同じ付点8分音符を意識したリズムなので、聴き方次第では滑らかなつながり。というより、クラーベっぽいリズムも、A、Bメロも付点音符だらけなので、Bメロ終わりでようやく「付点8分音符だけのフレーズ(+おまけ4分音符)がきた」という快感。

普通に聴いていると、ここで一旦リズムがリセットされると思うのですが、そのまま継続して4拍子のリズムを取り続けた場合、(奇数なので)8拍目のサビ頭で1つずれ、サビで表と裏のノリが入れ替わります。遊んでみてください。笑

サビ

シンセフレーズで下がって、主音「A♭」にハマってのサビ。

サビに入り「A♭メジャー」(A♭(G#)mの同主調)への転調。サビ前、意識的に変拍子で縦にスパッと切ることで、(横の流れをぼやかし)違和感の少ない転調に。主音(A♭)を変えず「暗い→明るい」の変化は、サビっぽいです。

メロディ「君は君しく(ド(A♭)ドドドレファソー)」の「ミ」で「ミ♭(マイナー)じゃぁーない、ここからはミ(メジャー)だ!」と、歌詞・スケール共に目覚めの(明るい)メッセージ

「ド」で助走を付けて一気に「ソ」まで駆け上がる。何かから解き放たれ、音も光も盛りだくさん、歌詞のアクセントも力強くリズムを支配し、テンション、アゲアゲ。

「手拍子」を入れ、歌メロで「8ビート」感が増し(※手拍子自体は16ビート)、体感では2倍の速さに。手拍子は裏を強調。

あえて全て4分音符で考えるなら、「BPM(Bメロ後半)123→(Bメロ終わり)164→(サビ)246」と加速するイメージです。

これを歌いながらのダンスとなると、リズム感の無い人はキツイ(予想)。アイドルのデビュー・シングルでこの曲はすごいですね。

『サイレントマジョリティー』歌詞解釈!

歌詞いきます。

人が溢れた交差点を どこへ行く?(押し流され)

”人が溢れた”で大衆→集団→マジョリティをイメージ?
「(自分の意志とは関係なく)どこへ行く?(多数が進む方向に)押し流されて」倒置法。押し流された場所は”交差点”なので人生の岐路「道(進路)」か、タイトル的には「意見」か。

”どこへ行く?”の視点が気になりますが、後の歌詞「僕ら」から「僕視点」としてみていきます。

似たような服を着て 似たような表情で・・・

交差点なので「スーツ」か「学生服」。映像的には「軍服」もしっくりきます。後の歌詞「その目は死んでいる」と映像のダンス的に”表情”は「無表情」。

群れの中に紛れるように 歩いてる(疑わずに)

”紛れる”は”似たような”の続き。
”疑わずに”ということは「疑うべき」だと言いたい「僕」。

誰かと違うことに 何をためらうのだろう

”似たような”、”紛れる”と同じ。

先行く人が振り返り 列を乱すなと

Bメロなので、まだ交差点シーンかどうかわかりませんが、普通に考えると「和を乱すな」「周りに迷惑をかけるな」。「道」で考えるなら”先行く人”は「大人」「先輩」。「意見」なら「リーダー」的な誰か、「親」。”列を乱すな”から軍隊もイメージできるので「隊長」もありです。

ルールを説くけど その目は死んでいる

”目は死んでいる”ので、”先行く人”は「スーツを着た大人」っぽい。

”ルール(規則)を説く”なので「大人が敷いたレール」系の解釈だとしっくりきません。交差点→「交通ルール」、大人→「法律」、学校→「校則」、「就業規則」・・は違うか。欅坂のイメージだと「義務教育」もあり。

君は君らしく生きてく自由があるんだ
 大人たちに支配されるな

”大人”ではない”君”」へのメッセージ。年齢的な大人ではなく「死んだ目をして、疑わずに押し流されている人」が”大人”だと解釈すると、別の角度から妄想できて面白いです。その大人たちが「サイレントマジョリティー」で、「大人の意見に、君らしい生き方を”支配されるな”」ということでしょうか。こうすると「大人=サイレントマジョリティー=学生」も成り立つので、妄想の幅が広がります。

初めから そうあきらめてしまったら
 僕らは何のために生まれたのか?

”諦める”のは「君らしく生きて行く自由」、後の歌詞だと「夢を見ること」?「僕らは夢を見るために生まれた」とそのまま繋げると、普通の良い歌詞に。

”僕ら”なので、大人ではない君と僕。秋元氏=僕なら、「欅坂46メンバーと秋元氏」でもきれいですね。

夢を見ることは時には孤独にもなるよ
 誰もいない道を進むんだ

交差点で進むべきは「”夢を見ること”のできる道」で、そこには”大人(サイレントマジョリティー)”も誰もおらず、”孤独にもなる”。

逆に「夢を見ることのない道」はマジョリティーが進むので孤独ではない?でも”先行く人”に”ルールを説かれる”?

この世界は群れていても始まらない
 Yesでいいのか? サイレントマジョリティー

ちょっと待てよ、と。
この書き方だと、”Yesでいいのか?”と問う対象には「君」も含まれ、「僕」以外の登場人物は皆「死んだ目の大人」。「君」も現時点では、サイレントマジョリティーということになり・・解釈ずれた?
まあ気にせず。

どこかの国の大統領が・・・賛成していると

米国のニクソン大統領。

選べることが大事なんだ 人に任せるな
 行動しなければ Noと伝わらない

政治と歌詞を重ねて、”選べる”→「君らしく生きる自由」。”人に任せるな”→「道の選択」。”Noと伝わらない”→「意見」。”行動”は、歌詞で考え「交差点の信号を渡る」としても面白い。

ここの歌詞だけ切り取るなら「”誰かと違う”意見があるなら、行動しないと伝わらない!」というメッセージ。

君は君らしく・・成り下がるな

”君”は”大人”に成り下がるな。

ここにいる人の数だけ道はある
 自分の夢の方に歩けばいい

”交差点”の道はサイレントマジョリティーも含めた人の数だけあって、孤独な道の先には夢がある。

見栄やプライドの鎖に繋がれたような
 つまらない大人は置いて行け

”つまらない大人”は鎖に繋がれているので「夢に向かって歩けない」のか。「列を乱すな」と合わせると「囚人」「奴隷」もイメージできます。

さあ未来は君たちのためにある
 No!と言いなよ! サイレントマジョリティー

字のままの意味でしょうか。
Yesでいいのか?」より強いメッセージ。
僕ら」→「君たち」に変わったのは、2番だから?「未来は僕ではなく、君たちのためにある」とすると「僕=秋元氏」が感慨深い。欅坂が「僕」ならリスナーが「君たち」、強い歌詞ですね。

誰かの後 ついて行けば 傷つかないけど
 その群れが 総意だと ひとまとめにされる

「その群れ=列=サイレントマジョリティー」。
ただ、その誰かも夢に向かって歩いているはずなので「誰かが成功した(目指している)夢への道」ということでしょうか。成功例を辿れば傷つかない。もしくはそのまま「誰かの意見」。

逆に「ついて行かなければ傷つく」理由は、「孤独」?サイレントマジョリティーの群れから離れると、物理的、心理的に「攻撃される」と歌詞には書かれていないので、一番辛いことは孤独なのかもしれません。

うーん・・今回はあまり「解釈」になりませんでした。メッセージ性の強い歌詞なので、字のまま素直に受け取ったほうが、曲を最大限楽しめるかもしれません。

『サイレントマジョリティー』ダンスとMV!

白い自転車、立ちこぎで橋を走る少女を映したイントロ。曇り、夜明け前?「何かが吹っ切れた」「何かをはじめる」・・映像は何を意味しているのでしょうか。

ダンスの所々に入る軍隊っぽいポーズ。

サビの「君は君らしく」で歩くダンスは「関ジャム 完全燃SHOW」で振付師のTAKAHIRO氏が「モーセが海を割るシーン」だと言っていた記憶があります。サビ手前の「列を乱すな」に対して列(海)を割ったのでしょうか。もしくは「道を切り開いた」。ちなみに、モーセがイスラエル人を率いて向かったのは、約束の地「カナン」。モーセ(先行く人)は杖で岩を二度打ったため、カナンに入ることは許されませんでした。

夢を見ることは」で見ようとしたり、目を背け(隠し)たり。「誰もいない道を進むんだ」でヒジを動かして回る印象的なダンスは、群れの流れに逆らいヒジでかき分けて、「自分の夢の方」に向かって歩いている?

賛成していると」のダンスがマリオネットで、二度目の「君は君らしく」のウェーブはモーセの海、波が引いた後に「君らしく生きて行く自由」を掴んだ?・・ダンス、わからないです。笑

最後の映像「交差点」に並ぶ欅坂46。
縦軸の「自転車ドラマ」がよくわかりませんでした。彼女が「」ということなのでしょうか。

粗い解釈、分析になりましたが以上です。
欅坂46の曲は魅力的なものが多いですね。
ありがとうございました。

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