欅坂46『二人セゾン』歌詞の意味と解釈! 青朱白玄

欅坂46の3枚目シングル『二人セゾン』の歌詞解釈と、ちょこっと曲分析。

欅坂46『二人セゾン』歌詞解釈!


(作詞:秋元康 / 作曲:SoichiroK/Nozomu.S / 唄:欅坂46)

欅坂46 『二人セゾン』

欅坂46 『二人セゾン』

名曲です。

セゾンとは何か?

セゾン(Saison)は、”季節”を意味するフランス語です。単に目を引くという理由だけでタイトルを決めないと思うので、フランスの文学なのか、思想なのか、何らかのフランス要素を取り入れていると思うのですが、わからないのでスルーします。バレエのような振付は、フランスを意識していますね。

セゾンとは何か。
歌詞を見ると「君はセゾン」「僕もセゾン」まではわかります。
「春夏で恋をして」「秋冬で去って行く」ので「恋をして去っていく」のもセゾン。

解釈を広げると「生きるとは変わること」から「変わること≒季節」で「生きること」もセゾン。その他、読み方によって「永遠」「愛」「生まれ変わり」「日常を輝かせるもの」あたりもセゾンと考えられます。

そして、私が一番しっくりきたセゾンがあるのですが、注目したいのは歌詞の「折々の色が四季を作る」

四季の「春夏秋冬」
春の色”青”

青春、アオハルかよ。
白秋、キタハラかよ。

で↓
「青春 朱夏 白秋 玄冬」として「生きるとは変わること」あたりから
青春(青年)、朱夏(壮年)、白秋(中年)、玄冬(老年)」と解釈しました。

セゾンはひとまずこれで良しとして、歌詞解釈いきます!

二人セゾンは人生

「二人セゾン 二人セゾン
 春夏で恋をして
 二人セゾン 二人セゾン
 秋冬で去って行く
 一緒に過ごした季節よ
 後悔はしてないか? 二人セゾン」

CLANNAD
二人セゾン
人生・・・かな?

とりあえず、「二人セゾン」の解釈は置いておきましょう。笑

レ・ミゼラブル

「春夏に恋をして」「秋冬で去って行く」
フランス文学、ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』。ミュージカルでも有名な作品ですが、劇中曲『夢やぶれて(I Dreamed a Dream)』の中に「あの人はひと夏私のそばで眠った(中略)でも秋が来ると去っていった(He slept a summer by my side,(中略)But he was gone when autumn came)※適当な訳ですみません」という歌詞があります。

そっちに引っ張られつつ考えると、春夏だから恋をしたのではなく恋をしたから春夏「去って行ったから秋冬」なのかなと思ったり・・いや関係ないですね。

青春 朱夏 白秋 玄冬

また、セゾンを「生きること」としても解釈したい歌詞です。秋冬、年をとり「去って行く」「後悔はしてないか?」、2番サビ「儚く切ない月日よ 忘れないで」が沁みます。

文字通り二人が過ごした季節(1年)と解釈するか、恋の移ろいと読むか、また違った読み方をするか。二人が恋人同士になったのかわからないので・・それも切なくて良い。

更に文字通り「=セゾン(季節)」で「一緒に過ごした季節(君)よ 後悔はしてないか?」と読んだり、比喩的な懐の広い歌詞としても読めますし、やはり「セゾン」という言葉が最強です。

変わる僕、道端に咲く

「道端咲いてる雑草にも
 名前があるなんて忘れてた
 気づかれず踏まれても
 悲鳴を上げない存在」

「忘れてた」と気付き、変わり始める。
「生きるとは変わること」、生きている”僕”。

”生えてる”ではなく「咲いてる雑草」は、少し春っぽい。咲いていたから気付いたのか。まだ恋はしていないのか。”名もない花”は無い。

「気付かれず踏まれても 悲鳴を上げない存在」
気付かず踏んでしまう(傷つけてしまう)→悲鳴を上げない→気付かない→繰り返し。
少し考えさせる歌詞。

”僕”を雑草と重ねたくなりますが・・安易すぎか。
道端に咲いてる雑草も恋をして、春夏。

四感

「誰かと話すのが面倒で
 目を伏せて聴こえない振りしてた
 君は突然 僕のイヤホン外した​
 What did you say now?」

”僕”の設定描写。
君にイヤホンを外されて「What did you say now?」、はじまるセゾンの予感。

感覚で表現しているのが、面白い。

視覚:「目を伏せて」
聴覚:「聴こえない振りしてた」

五感でいう”味覚”を除き、残りも後の歌詞で登場します。

見過ごすのは仕方が無い

「太陽が戻って来るまでに
 大切な人ときっと出会える
 見過ごしちゃもったいない
 愛を拒否しないで」

「太陽が戻って来るまでに」をそのまま解釈すると”夜”。夜が月で昼が日でとか考え出したら、戻って来られない(確信)。

季節の曲なので日照時間的なやつから”秋冬”とも考えられます。太陽が近く熱い恋の春夏、太陽が遠く去り行く寒い秋冬

「What did you say now?」の後なので、”君”のセリフ?
「大切な人ときっと出会える 愛を拒否しないで」が、ドラマなんかで”君”が亡くなる直前に”僕”に向かって(笑顔で)語っているシーンをイメージさせ・・解釈次第でどんどん盛り上がる箇所。

”僕”が過去を振り返っているようにもとれます。
目を伏せ、聴こえない振りをする僕、見過ごしそう。

君はセゾン

「君はセゾン 君はセゾン
 僕の前に現れて
 君はセゾン 君はセゾン
 日常を輝かせる
 昨日と違った景色よ
 生きるとは変わること
 君はセゾン HA-」

「日常を輝かせる」君、光で育ち、咲く僕・・違うな。

僕の前に君が現れ「君のいなかった昨日と、違った景色(春夏=セゾン)」とそのまま読む以外に、「君はセゾン」をはめて「昨日と違った君」と読んでも「秋冬に去って行く」で、面白い。

『世界には愛しかない』と歌っているので、愛の拒否は厳禁。

興味ないね

「街を吹き抜ける風の中
 何かの香りがしてたのに
 振り返る余裕とか
 興味もなかった」

嗅覚:「何かの香りがしてたのに・・興味もなかった」
セゾンに興味が無い。

”何かの香り”が春夏(恋)だとして「恋の香りがしてたのに、余裕も興味もなかった」と読むと良い感じに。

ATフィールド

「自分の半径1m
 見えないバリア張った別世界
 そんな僕を 連れ出してくれたんだ
 What made you do that?」

触覚:「自分の半径1m 見えないバリア張った」
ここまでガチガチに閉ざしてたら、”大切な人”は見過ごします。

「そんな僕を連れ出してくれた」君はセゾン。

一瞬の光

「一瞬の光が重なって
 折々の色が四季を作る
 そのどれが欠けたって
 永遠は生まれない」

そのまま”光”と解釈して、歌詞の”太陽”あたりから「太陽光→プリズム、反射→折々の色」と広げて「太陽、地球、公転」から”永遠”に繋げて・・微妙ですね。

「一瞬の光」を「見過ごしちゃもったいない→大切な人→」もしくは「日常を輝かせる→」と繋げて、どれが欠けたって永遠(の愛)は生まれない・・微妙か。

あと、最初の「青春(青年)、朱夏(壮年)、白秋(中年)、玄冬(老年)」。

「一瞬の光」欅坂46に重ねた方が、「折々の色」「そのどれが欠けたって」と合わせていい感じになりますね。

儚く切ない月日よ

「二人セゾン 二人セゾン
 春夏で恋をして
 二人セゾン 二人セゾン
 秋冬で去って行く
 儚く切ない月日よ
 忘れないで」

この「儚く切ない月日よ 忘れないで」が切ない。
片想い、ひと夏の恋、一生の恋、どのセゾンで捉えても切ない表現です。

ただ、”永遠”はどこにいったのか。人も、花も、星も、永遠に「出会いと別れの繰り返し」ということ?

欅坂46のファンとみると「春夏で恋をして」「秋冬で去って行く」が悲しい。

目線を上げて

「花のない桜を見上げて
 満開の日を想ったことはあったか?
 想像しなきゃ 夢は見られない
 心の窓」

「道端咲いてる雑草」から「花のない桜」への変化。
”僕”が目線を上げ、セゾン(桜)を直視。映像的に主人公の変化がわかり、曲も相まってクライマックス感ぷんぷんです。ただ、”ケヤキ”ではない。

君が去った後、”僕”が自分自身に語りかけているようにも見えます。

そして、「花開く日を夢見て・・」的なメッセージ色。

「心の窓」、開けたのは君?
扉より窓の方が、入り込まれないので安心。

生まれ変わり

「春夏秋冬 生まれ変われると
 別れ際 君に教えられた」

「生きるとは変わること」を、”生まれ変わり”として「青年、壮年、中年」と年を重ねていく度に”生まれ変われる”と読んでみたり。「生まれ変わり=輪廻」で、セゾンも君も僕も「生まれ変わりする(CV:茅野愛衣)」と解釈したり。あとは、恋、新しい自分、etc、「生まれ変われる」というワードは広げやすい。

初めて感じたときめき

「二人セゾン 二人セゾン
 春夏で恋をして
 二人セゾン 二人セゾン
 秋冬で去って行く
 初めて感じたときめき
 思い出はカレンダー
 二人セゾン HA-」

この「初めて感じたときめき」と前の歌詞「儚く切ない月日よ」曲とマッチしているのが好きで「魅力の7割くらいを占めてるな」と思ってます(←言い過ぎ)。

僕の前に現れた君はセゾン、「初めて感じたときめき」
君と過ごした儚く切ない月日、「思い出はカレンダー」

僕もセゾン

「僕もセゾン」

What did you say now?

二人セゾンとは何か?

では、二人セゾンとは何でしょうかか?
私の解釈はずばり、「二人セゾン」です(キリッ
禅問答ではありません。笑

花見シーズン、紅葉シーズン、釣りシーズン・・
に並ぶ、二人セゾン。そう、人生における(←特に深い意味はない)。
狭く捉えるなら、片想いや恋人が二人で過ごした期間(恋愛期間)。
広く捉えるなら・・そう、人生n(ry

歌詞は、こんな感じでしょうか。笑

欅坂46『二人セゾン』ちょこっと曲分析!

最後に、少しだけ曲分析を。

気持ちいいコード進行

大きなコードの流れは、The 王道(Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→ⅥmやⅠ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅲm・・系)の、ただ鳴らすだけでも曲になる、気持ち良いコード進行です。

Aメロ「誰かと~振りしてた」の進行「Ⅰ→Ⅴ/Ⅶ→♭Ⅶ→Ⅵ」あたりは、(アコギの)ベース音をド→シ→シ♭→ラ(KeyA♭)と滑らかに(半音で)動かしているので、更に気持ちいい。

メロディの跳躍

サビメロは5度跳躍が印象的。アイドル曲としては広い音域で、丁寧な演奏「初めて感じたときめき」「儚く切ない月日」両方を受け止めるメロディ。

ミュートギター

『二人セゾン』はメロディもコードもよく動くのですが、面白いのはミュートギターのソ(E♭)+たまにラ。このエレキギターだけが、A/Bメロ通して8分音符でほぼ変化させずに刻み続けています。

5度はぶつかりにくいので保続させがちな音ではあるのですが、手前で鳴っているのですごく目立ちます。

変化のラ♭

この音を耳で追いかけていると1箇所めちゃ気持ち良いポイントがありまして、それが歌詞「What did you say now?」。ここでラ♭(E)に移ります(※サビ頭のⅢ7→Ⅳもラ♭)。

コードは「C7→Fm(Ⅲ7→Ⅵm)」と動き、Bメロ頭のマイナー感(平行調のKeyFm)で切ない雰囲気に変わりますが、Aメロ頭からずっと動かなかったミュートギターの音も一緒に動くので「動かなかったソ(とたまにラ)が動くとは、何事だ!」と注目間違いなし。

爆発のギター

そして、最後のサビでそのエレキギターが「アイドル曲だから抑えていたけど、も、もう我慢できないセゾン!」とばかりにチョーキングやら何やらで感情を爆発させるので、聴いている方にもこみ上げてくるものがあるんですね。

実際はエレキも2本以上使って裏でアルペジオとかコードを刻んでいるので、どっちが弾いてる(設定)かわからないんですけど「ラストのギターは、あのミュートギターが弾いてるんだ!」と捉えた方が楽しいですよね、っていう話です。笑

是非、注目してみてください。
やはり『二人セゾン』は名曲。
ありがとうございました。

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