ギターの構え方(持ち方)! 正しいピッキング(右手)とフィンガリング(左手)フォーム

ギターの構え方。フィンガリング。ピッキング。
説明します。

ギターの正しいフォーム?

”ギターの正しいフォーム”と聞くと
とある有名ギタリストが言った

「エレキギターに正しいフォームがあってたまるか!」

という言葉を思い出します。
気持ちとしては「一理あるなぁ」と感じるのですが、特にクラシックギターを嗜む方からすると、「何をふざけたことを言ってるんだ!」とツッコミたくなるのも事実。

現実として、ある程度きちっとしたフォームでないと、

・無駄な力が入る。
・体(主に指)を故障する。
・弾けないフレーズが出てくる。
・押さえられないコードがある。
・ある所から、成長速度がグッと落ちる。
・限界がくる。

などのデメリットが。
才能や勘で、上手いこと「正しいフォーム」や「脱力」を行える人もいます。それも”まあまあの数”います。

練習で壁に当たったとき、自分で改善点を見つけるのは必要な能力。ただし、”ギターを弾き始めた頃”にこの壁に当たると、改善する間もなくフェードアウトしてしまう可能性も。

ですので、ある程度”良い(正しい)”とされているフォームを知っておいて損はありません。その通りに弾くかどうかは、皆さんが判断してください。

ギターの構え方(持ち方)!

立った時のフォーム

練習時は座って弾く人がほとんどだと思うのですが、フォームを確認する意味で、一度は立って演奏してみてください。練習の最初と最中、最後の3回で構いません。

その時のポイントとして、
・指板(フィンガーボード)を覗き込む姿勢になっていないか?
立って弾くときは、ギターのボディを(上ではなく)前に向けて演奏したい。ネック側面のポジション・マークだけを見て、指板表面は見ないように心掛けてください。

・ギターの角度は、立った時でも弾きやすいか?
ネックの傾きです。弾きやすい角度は、弾くフレーズによって変わります。「そのフレーズが弾きやすい傾き」を研究してみてください。

・ストラップは肩側よりも、気持ち首側にかける。
重心の話。より体の中心(首側)にかけた方が、安定します。

・ギターの位置は低すぎないか?
難しいところで、見た目弾きやすさの戦いになります。例えばロックやメタルだと、「低い方がカッコ良い!」と考える人が多く、ジャズなんかだと、高い方が「こいつ・・できる」と思われがち。

「結局はプレイ内容だよなぁ。最近はロック・ベーシストでも、高い位置で構える人が多いし」と言えばそれまで。

最終的には低い位置で構えたい場合でも、まずは(少なくとも練習のときは)高い位置からはじめてください。まずは弾きやすい位置で練習しないと、成長するものも成長しません。「俺(私)は、最初からグンと下げるぜ!」という方は、ケガに気を付けてください。

・ストローク・フォームは適切か?
座って弾いたときと立って弾いたときでは、右手(ピックを持つ方)の感覚が変わります。ボディの位置が下がるので当然ですが、レベルが上がっていく(速弾きや、カッティング、難易度の高いアルペジオなど)につれて、右手の難易度がアップ。

そうなると、立った時のピッキングを見直す必要がでてきます。

ギターは基本的に、座って弾くときよりも立ったときの方が弾きにくい楽器。座って弾くときよりもネックの位置が遠く、左手が上手く回りません。練習前と練習後は、「今日座って弾けたフレーズを、立った状態でも弾けるのか?」を確認してください。

それでは、字だけだと限界があるので、J-Guitar Channelさんの素晴らしい動画、『立って弾く場合の基本(前半)【ギター初心者講座】by J-Guitar.com』を見てみましょう↓
「前半」

立って弾く場合の基本(前半)【ギター初心者講座】by J-Guitar.com

「後半」

立って弾く場合の基本(後半)【ギター初心者講座】by J-Guitar.com

座ったときのフォーム

演奏しやすいフォームで、練習時の基本的なフォーム。

ポイントとしては、
・指板(フィンガーボード)を覗き込んでいないか?
ボディ表面を上に向けて指板を覗き込むようなフォームは、大体どの教則本でも”悪いフォーム”とされています。が、指板を一切覗き込まずに、最初からコードを押さえられるはずがありません。

指板を見なくても済むようになったら、基本のフォームで弾いてください。覗き込んで確認する場合も「これは本来正しくないフォームだ」と意識しておかないと、変な癖がついてしまいます。

・右手のストロークはきちんと振れているか?
指板を覗き込むフォームだと、自然でスムーズなストロークができません。ボディに対して平行に振るところから始めてください。その後、手首の回転を加えてみたり、きれいに鳴る方法を模索。

悪いストロークフォームの確認には、カッティングがおすすめ。歯切れの悪い音や、弾きにくく感じた場合は、問題点を探してください。座って弾くときは、立って弾くときよりも”気持ち”大振りでストロークすると、丁度いい振りになるかもしれません。

・ギターと人の角度はどうか?
宮脇俊郎『グングンうまくなる究極のプレイフォーム』によると、ギターと身体の角度は、上から見たときに約45度になるようにすると良いらしい。こういうこと↓

「45度はやりすぎでしょ」と思いましたが、「体に対してギターが平行の状態は、理想とするフォームではない」ということは頭に入れておいてください。個人的には”30度ちょい”くらいが弾きやすいです。

ストラップは、座っているときもかけておくと、ギターの転倒を防ぐ意味で安全。ゆるゆるでも問題ありません。

それでは、J-Guitar Channelさんの素晴らしい動画、『座って弾く場合の基本【ギター初心者講座】by J-Guitar.com』を見てみましょう。

座って弾く場合の基本【ギター初心者講座】by J-Guitar.com

フィンガリング(左手)!

フィンガリング(運指)は、指板を押さえる左手の指の動き・使い方のことです。広い意味で「左手(ピッキングしない方の手)」の使い方全般を指します。

フィンガリングのコツ

フィンガリングは、ギターの上達に大きく関わる部分。悪いフォームだと、成長しないどころか、体・指の故障の原因にもなります。

ポイントは、
・弱い力で押さえる。
とにかく、これだけは意識しましょう。弱い力で弾くというのは、「絶対に力んではいけない」ということです。特に最初の内は、指を確認することが多いので、長時間同じ指に力が入りがち。それが自然と当たり前になってしまいます。

「ちょっと力が入ってきたな」と感じたら、左手のフィンガリングをストップし、右手で弦を押さえてみてください。驚くほど弱い力で、弦が押さえられるはずです。

・親指の基本は、ネックの裏
絶対ではありません。親指で低音弦をミュートするときや、親指を回してバレーコードを弾くときなど、握り込む方が良い場合もあります。ただ、基本としてまずは、ネックの裏に親指を添えるフォームから習得しましょう。

それでは今回は、afterbeatguitarさんの素晴らしい動画、『ギターレッスン【左手首が痛い時に見る動画】』を見てみましょう。

ギターレッスン【左手首が痛い時に見る動画】

ピッキング(右手)!

ピックを使って弦を鳴らす奏法。指で弾く場合は「フィンガー・ピッキング」と言います。

私の経験上、「フィンガリングの壁(左手)」を超えると「ピッキングの壁(右手)」にぶち当たります。「左手は動くのに、右手がついてこない」状態です。

スピード以外に、正確さやニュアンス面でもピッキングを追及する時期が訪れます。速弾きの動画などを見て、「左手の動きすげー!」から「右手のピッキングやべぇ・・」と感じるようになってきたら、ピッキング追及の幕開けです。

ピックの持ち方

ピックの持ち方と言っても、ピックの大きさや形状によって変わりますし、奏法によっても変化します。

持ち方のポイントとして、
・優しく持つ。
一度、人差し指1本で、ゆっくりと”できるだけ優しく”コードストロークしてみてください。ものすごくやわらかい音が鳴ると思います。ピックを使ってその音(に近い音)を出すためには、”ギュッと力を入れてピックを握った状態”ではダメ。教則本などでは「ピックを落とすか落とさないかギリギリの力で」と書かれています。弱い力で一度弾いてみましょう。

ただし、「その状態でいつも弾け」ということではなく「最大限の脱力状態、優しい音色で弾ける準備をしておく」という意味での練習。

ピックを握る力もそうですが、弦に触れた瞬間にピックを握る指が動いてしまうくらい、”指の力が抜けた状態”が作り出せれば、さらにGood。「ピッキングの瞬間に指先に力を入れる」ことで、大きな音を出す奏法もあり、「ずっと弱い力で握った方が良い」ということではありません。

「脱力すべきところで脱力できる」ピッキングを目指してください。慣れてくると、指と手だけではなく、「手首に腕の動きも合わさって、ピッキングしてるんだなぁ」と気が付きます。

・ピックの支え方
基本的には、親指の中心部(指の腹)でピックを広く支えるように握ります。これがズレにくい押さえ方ですが、私はあまりこだわっていません。ピックが指から落ちなければいいです。

・ピックの先端をどれだけ出すか?
色々と試してみてください。「先端は1cm出すべきだ!」と言ってしまうのも気が引けます。というのも、技術の高いギタリストを見ると、本当に人それぞれ。

奏法によって出し方を変えます。色々試して欲しいのですが、「優しく持つ」という視点に立つなら、まずは先端を長めに”1cm以上出す”握り方から始めてもいいかもしれません。

それでは今回も、afterbeatguitarさんの素晴らしい動画、『ギターレッスン【ピッキングの仕方1/5】ピックの持ち方』を見てみましょう。

ギターレッスン【ピッキングの仕方1/5】ピックの持ち方

ギターレッスン【ピッキングの仕方2/5】ピッキングをする時の動き
ギターレッスン【ピッキングの仕方3/5】指の動かし方
ギターレッスン【ピッキングの仕方4/5】手首の動き
ギターレッスン【ピッキングの仕方5/5】まとめ

ピッキングのコツ

ピッキングは、各自で追及していく必要があります。一般的に言われていること、私が思うことなどを挙げると

・手首を柔らかく。
よく「手を洗った後に、水を払い落とす感じで」と教則本には書かれています。上手い説明だなぁと思うのですが、意識するべきは「手首より先は、力んでいない」という点。

ピックを握ると、どうしても力が入ってしまうので、まずはピックを持たずに「人差し指の爪の裏」などでカッティング練習してみましょう。ある程度感覚がわかると、力を少し入れても、腕の振りに対して自然な手首の動きを維持できるようになります。

・弦にピックが負けるように。
「ピックを優しく持つ」と関連しますが、ピックを弦に当てたときに、ピックが弦に負けて(しなり弾き)、弦の自然な振動を得られるよう意識してみてください。

ストロークすると、「硬いピックでも、ピッキング次第でやわらかい音が出せる」ということに気が付きます。音がどうこうというよりも、”きちんと脱力できているか?”を確認する意味で、練習する価値はあります。

・浅いピッキングができるように。
カッティングをするとわかるのですが、弦に対してピックを深く入れすぎると、ピックがはじき飛びます。

単音カッティングだと、ピックが弦に深く当たりすぎると「ミュートした音も鳴ってしまう」恐れがあり、逆にそれを恐れて、腕の振りが小さくなってしまうことも。特にカッティングでは、浅いピッキングを意識してみてください。ただ、”ピックを浅く持つ”ということではなく、”弦に対して浅く入れる”ということです。ピックの先端を少しだけ出す持ち方だと、音量(ニュアンス)の調整がしにくく、指が弦に当たります。

・ピックの深さで音量をコントロール。
ピッキングの深さを利用して、音量をコントロールすることができます。深く入れれば大きく、浅く入れれば小さく。弾く瞬間に指先に力を入れると、更に大きな音が出せます。

究極的には、「ピックが指の一部」と感じる境地を目指すべきでしょう。そういう意味でも、「エレキ専門」のギタリストでも、指弾き(フィンガーピッキング)を練習することには、大きなメリットがあると思います。

・ピッキングの角度。
一般的に「順アングル」「平行アングル」「逆アングル」の3種類あるのですが、宮脇俊郎さんの著書によると「歪ませたエレキには、平行気味の順アングルがおすすめ」と書かれています。角度によって音色や弾きやすさが変わるので、試してみてください。

ピッキングには多くの要素が関わり、個人によっても弾きやすいフォームが違ってきます。こればかりは本や動画、他のギタリストの意見を参考にしつつ、各自で理想的なフォームを追及していくしかありません。

最後に、ギターの構え方、フィンガリング、ピッキングをはじめとする、あらゆるギターフォームについて詳しく書かれた名著。私も「もっと早い頃に読んでおきたかった」と感じた、宮脇俊郎さんの著書を↓

↓はおそらく新版です。

ありがとうございました。

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