「曲のコピーばかりしていたら、オリジナル性が失われる」
という意見について考えてみたいと思います。
曲のコピーはダメ?
私は「曲のコピー練習は、必須」だと考えています。
「曲のコピーばかりだと、オリジナル性が失われる」という意見がありますが
・既存フレーズを繋げがちになる
・型(理論)を気にしすぎる
・コピー(プロのフレーズ)と比べてしまう
・(アドリブなどにおける)手グセ問題
あたりがコピーによる弊害でしょうか。
ただし、これらデメリットは”ある程度成長してから”の話。初心者のうちは、コピーで得られるメリットの方が大きいです。
曲をコピーするメリット!
初心者が曲をコピーする最大の目的は「基礎を学ぶ」ことです。
書道家が先生の字を真似する、小説家が尊敬する作家の文章を写す、絵描きが模写するなど、あらゆる分野でコピーは重視されています。楽器演奏者にとっても同じ。
自分で演奏してみないと気がつかないことって結構あります。曲やフレーズの意図を理解するためには、実際に演奏してみるのが近道。
曲を聴くだけだと「なんとなくカッコいいから、入れた音なんだろうなぁ」としか思わなかったフレーズも、実際に弾いてみると「この音をクロマチックで繋いでいたのか!」とか、「ここはメロディに合わせてテンションコードを使ったのか!」「ドミナントモーション(Ⅴ→Ⅰ)だったのか!」などの発見があります。
また、「歌詞との兼ね合いで、ここの音数を減らしたのか」など、何故そのフレーズ(テクニック)にしたか、動機の部分が見えることもあります。メロディやベース・ピアノパートなどとの関係、リズムでの気づきもあるでしょう。
自分が好きな曲をコピーすることは、楽器初心者にとってはメリットばかり。
もちろん、それらのテクニックがまとめられた教則本や楽譜(スコア)を眺めるだけでも、知識としては獲得できるでしょう。しかし、演奏でしか得られない経験は、後の成長に少なからず影響します。
と、今回はブログっぽいことを書いてみました。
テーマのせいか、内容が限りなく透明に近いですが、たまには、ね。
曲のコピーに必須のテクニック”耳コピ”については「耳コピのやり方」に書きましたので、是非ご覧ください。
ありがとうございました。
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