耳コピができるようになるコツと練習方法! できない人は【歌メロコピー】から

「耳コピってどうしたらいいの?コツは?」
「あんまり、得意じゃないんだよねぇ」
という方に是非おすすめしたい耳コピ練習法、それが”歌メロコピー”です。正しい順序で、素早く上達しましょう。


はじめに

”テレビで流れているアイドルソング(難しすぎないキャッチーなメロディ)を聴いて、「ドレミファソラシ」でパッと歌うことができる”

という方は、このページを読んでいただいても、得るものは少ないでしょう(それでも、読んで欲しいです!)。「単音なら余裕!」という方はコードの耳コピも是非。

そして、前半ダラダラと耳コピについて書いています。「んなの、読んでられっか!」という方は「歌メロコピーのやり方!」へ。

このページでは、耳コピの練習法を紹介します。
今回やる内容はズバリ!歌メロディのコピーです。

「なんだなんだ?そんなの簡単じゃんよー」

という方には・・・少しレベルの高い練習方法も書きましたので、是非読んでいただきたい。

耳コピ、楽器演奏、歌、つまり音楽において大切な要素である音感を楽しく、効率よく身に着けましょう。「楽しい!」は、成長速度に影響します。

耳コピ!

曲のコピーは必要か?

耳コピだけでなく、楽譜(スコア)でのコピーも含めて、曲をコピーする必要はあるのでしょうか?

曲をコピーする必要は・・あります!

音楽以外で考えると、書道家が先生の字を真似する、小説家が尊敬する作家の文章を写す、絵描きが模写するといったように、あらゆる分野で良い作品(人)を真似るというのは基本とされてきました。真似ることには、それなりのメリットがあるからです。

楽器の場合、実際に演奏してみないと気がつかないことが結構あります。曲を聴くだけだと「なんとなくカッコいい音だから入れたんだろうなぁ」で終わってしまったフレーズも、実際に演奏してみると「この音をクロマチックで繋ぎたかったのか!」とか「このコード進行、ドミナントモーション(Ⅴ→Ⅰ)だったのか!」など、作曲者の意図やクセ、テクニックなどを肌で感じることができます。

それらの技法は、巷にあふれた教則本などから効率よく入手することができますし、スコアを眺めるだけでも、知識として手軽に知ることはできます。しかし、実際に演奏することで得られる実践的な経験は、特に楽器を始めたばかりの初心者にとっては、他に変えがたい貴重な経験。

知識や経験が増えることで、新しい気づきがあるのもコピーのおもしろさ。メロディやベース・ピアノパートなどとの関係も見えてくるので、是非チャレンジしてください。

耳コピが全然できない!

「耳コピは難しい!楽譜が無いと無理!」

と感じている人は、間違ったやり方で耳コピをしているのだと思います。いきなり速いフレーズ複雑なコードの耳コピから、はじめていませんか?

耳コピは、音当てゲームではありません。「このフレーズは、”シドレー”だな」と、音程を認識しながらコピーしていかないと、音感は成長しません。日本人のカラオケ文化もあってか、ドレミでわからなくとも、誰でも簡単に歌謡曲を歌うことはできます。

逆にそれが、「何で歌えるのに、耳コピはできないんや!」とイライラに繋がると思うのですが、よく考えると”音程を認識するレベル(音感)”は、既に高いレベルにあるといえます。「この音はちょっと外れているなぁ」と耳では理解できるのです。あとはそれを、音(ドレミ)に置き換えるだけ。

また、速弾きなど”速いフレーズ”の耳コピは、「耳が速さに慣れる」ことで難易度が下がります。音の高さを聴き分ける以前に、そもそも「それぞれの音を追えているのか」というのも意識してみてください。「自分が演奏できるスピード」の音は、音程が何かわからなくとも(音が潰れていない限り)大体聴き取れます。英語のリスニング、目なら球技で球速に慣れるのと似たような感じ。

音楽も、スポーツや勉強と同じ。きちんと練習すれば、ある程度のレベルまでなら誰だって伸びます。より高みを目指すなら、専門とする学校に行く、すごい人に直接教わる、または血便が出るような修行を。

しかし、耳コピに関しては”基礎中の基礎”です。誰でもできますし、誰しもができるべきです。

耳コピの真実!

せっかくの機会なので(もっと言いたいので)、もう少しお付き合いください。

皆さんの周りで、楽器を1年以上触ってる人を見つけて、この質問をしてみてください。

「〇〇さんの一番好きな曲って何ですか?ふーん、『◇◇◇』なんですね。へぇー、そんなステキな想い出があるんですかぁ。なんか私(僕)、その曲ド忘れしちゃったなぁ(白目)。その曲のメロディをドレミで歌ってみてくださいよ。ねぇ、ねえったらぁ!」

さて、どうなるでしょうか。
余裕で歌えるかもしれませんし、歌えないかもしれません。速弾きはできるのに、歌のメロディは歌えないかもしれません。そして、質問したことによって人間関係がギクシャクするかもしれません(※一切の責任は負いかねます)。

そうです。

「音感レベル」「音楽(楽器)に触れていた長さ」

なのです。
そして、「最近は特にこの傾向が強いのじゃ」と、年配者がおっしゃるのは世の常。笑

「パソコンで字を打つようになってから、漢字を書く機会が減った」と似たようなもので、「模範解答(楽譜)が手軽に手に入るようになったから、耳コピをしなくなり、(自然と)音感を育てる環境が失われた」みたいな現象かもしれません。ただ、実は(私の周りの)先輩方もそんなに音感があるとは・・こほんっ。

もちろん、パソコンと同じで楽譜自体は”悪”ではありません。楽譜でないと見えづらいことって、結構あります。

ダラダラ書いてスッキリしたので、そろそろ始めましょう!

耳コピのやり方!(歌メロコピー)

今回練習するのは、ただの耳コピではなく、”歌メロコピー”です。
やり方は単純。

①曲を再生して、Keyを探す。
②出だしの音を取る。
③曲を止める。耳コピ開始。

以上!(耳を使ったKey探し

ポイントは、音を意識すること。「今の音程は何か?」という意識です。

「今のは短3度だ!」なんて面倒臭い方法ではなく、

ド、ラーと下がると、こういう音がするのか!」
と、階名脳内でイメージする音程を、結び付ける作業を行ってほしいのです。

そして、その作業に便利なのが「ソルフェージュ」
音程を階名(ドレミファ・・)で歌うことを階名唱法と言いますが、ここでは広い意味で捉え「ソルフェージュ」(後で説明します)としておきます。耳コピにおいて、階名移動ドの知識も必要です。(ピンとこない方は階名の説明移動ドの説明)

以上を前提として、歌メロコピーを行います。

【ステップ0】耳コピの基本とコツ

最初に、耳コピのちょっとしたコツを。
私の意見ですので、気に入らなければ無視してください。

★歌詞ではなく、階名を思い浮かべる。

歌詞ではなく、階名「ドレミファソラシ」を頭に浮かべながら耳コピします。最初のうちは、階名を歌いながらがいいでしょう。もちろん移動ドです。歌詞は本当に邪魔。

複雑なフレーズやコードになってくると、階名より2音間の音程(距離)でとった方がわかりやすい場合もあります。例えば「半音で動くフレーズ」なら、楽器を始めたばかりの方でも、クロマチックの運指練習経験があれば「あぁ、半音で動いてんなー」と意識するはず。それを3度や6度とレベルアップさせます。ただ、歌メロに関してはドレミがわかりやすい

★短いフレーズで区切って覚える。

英単語を覚えるのと同じで、例えば「ドーラー」と下がるフレーズが出てきたら、それをパーツとして、音の響きごと覚えてしまいます。次に「ドーラー」が出てきたときには、一発で当てられるように。

長いフレーズで覚えても応用が利きにくいです。また最初のうちは、「ド」が絡むフレーズから優先して覚えてみてください。

★正しいフレーズを復唱する。

最初のうちは、頭に思い浮かんだ「ドレミファ・・」と、実際の「ドレミファ・・」は一致しません。なので、楽器で正解を確かめてから、その正解を復唱する方法がおすすめ。

一度間違える悔しい、この野郎!正しい階名を確認再び歌って脳に焼き付ける

の手順で、脳科学的にもスムーズに成長できる・・はず。「間違える」→「悔しい」→「なんだ正解はこれかぁ!」→「脳の神経回路ピピピ!」というイメージ。

★マイナーキーは主音「ド」で。

主音ラ、つまり「ラシドレミファソ」でマイナーキーを考える方法はおすすめしません。単純に「ラに着地するのは、気持ち悪い」と(私が)感じるからです。相対音感的にも、おそらく主音ドで統一した方が、新たに(無駄な)音程感覚を身に付ける必要が無くなり良い気がします。

個人的には主音ド、つまり「ドレミ♭ファソラ♭シ♭」がおすすめ。自然的短音階の「ミ♭、ラ♭、シ♭」と長音階の音程がつかめれば、残りは「レ♭、ファ#(ソ♭)」だけです。この2音は目立ちますし、特にドと同時に鳴らした音程が特徴的なので覚えやすい。マスターすれば12音を網羅できます。

★目をつむる。

これが意外と効果的。
私の場合、目をつむって聴いた方が、1.5倍は音に集中できます。いや、正確には開けたまま耳コピしてますが、考え事をしてるときのように、目からの情報は遮断してます。

耳コピに慣れていない方は、普段音楽を聴くときよりも、数倍は音に集中してください。今回は歌のメロディに集中。英語のリスニングテスト以上に集中。できることなら、目でも音を見たいくらいです。

☆音感チェック

では、音感を確かめてみましょう。
無料ソフトで作りました。キーはCです。

耳コピ練習01

耳コピ練習01

まあ、余裕でしょう。
・・クリック音(メトロノーム)を入れたかったのですが、やり方がわかりませんでしたorz

次は少し、レベルアップ。キーはEです。
主音Eに移動させて、Eメジャースケールは↓のように。
E(ド) F#(レ) G#(ミ) A(ファ) B(ソ) C#(ラ) D#(シ)

耳コピ練習02inE

耳コピ練習02inE

どうでしょう?
動画を作っているときは気がつかなかったのですが、前後のつながり、伴奏なしでいきなりメロディが出てきても・・少し掴みづらいですね(おい)。

例えば「ミレドー」や「ラシドー」など「〇→ドー」のパターンは、数時間で理解できるようになります。

おすすめはしませんが、「フレーズに”ド”が入っていなくとも、とりあえず”ド”を入れてみる」というのもたまに練習していました。フレーズの最後に無理やりをねじ込んで、「フレーズを”逆方向”に数音戻る」みたいな遊び(効果があるかは不明)。

☆楽譜を脳内再生

歌のメロディは「ミレドー」「ミファソー」など、音階(スケール)をなめらかに上下するフレーズも多いので、音感トレーニング入門にピッタリ。そのうち、シンプルな歌メロなら、聴いただけで自然と階名が頭に浮かぶように。逆に、階名を見ただけで音が頭に浮かぶようにもなるでしょう。

たとえば「ドレミーレド ドレミレドレー」(チャルメラ)

文字だけなのに、メロディが頭に浮かびませんか?
このレベルが、上がっていきます。譜面から音が浮かぶようになり、楽器なしでも(単音なら)脳内演奏ができるようになります。

大袈裟でも何でもなく「ドレミファソラシ」だけの歌メロなら、すぐ脳内演奏できるようになるでしょう。適当な楽譜で練習すると捗りますが、私のおすすめは「コールユーブンゲン」です。リズムとかそんなものは無視して(しなくてもいいです)、呪文のように歌ってみてください。だんだんイライラして、テンポが上がってきます(笑)。※正しい音はキーボードか何かで確認してください。

☆歌えるくらい覚える?

歌の耳コピができない状態で、フレーズをコピーするのは、少し無理があります。耳コピのコツとして一般的な「フレーズを歌えるくらい覚えてから、耳コピをしましょう」というのも、そもそも「歌えるフレーズを、ドレミに変換できる」(何らかの文字・記号に変換できる)というのが前提です。

フレーズを歌えるくらい覚えた→脳内で文字(記号)に変換→楽器で弾く

ということであって、間の「変換」をすっ飛ばして、単に楽器の音当てゲームになるとキツい。ただ脳内レコーダーの音と照合しているだけです。

もっと言うと、歌えるくらい覚えなくても音程はコピーできます。言語で考えるなら「私はギターが弾けます(日本語)」と「Я могу играть на гитаре(ロシア語※Google翻訳活用)」くらい違う。日本語だと意味がわかるので1度聴いただけで復唱(コピー)できますが、ロシア語だと意味がわからない人にとっては、音だけで(復唱できるまで)覚えないといけないのでベリーハードです。※ネイティブの発音(演奏のニュアンス)は実際に発音(演奏)して真似ます。

もちろん「フレーズを2秒単位で止めて、弾いて、間違えて、合う音みっけ。また次の2秒・・」と繰り返す方法もあります。

でも、どうせ音楽を楽しむのなら、音感も磨きたい。
以降、具体的な練習方法を紹介。別記事(次回あたり予定)でタブ譜付きの実践編です。

【ステップ1】覚えている曲で練習

ステップ1は、音感の基礎を鍛える練習。
メロディを完璧に歌える曲を使います。歌詞は必要ありません。

手順は、
①曲を再生して、Keyを探す。
②出だしの音を取る。
曲を止める。耳コピ開始。
です。

③がポイントで、必ず曲を止めた状態で、耳コピ(ギターなどで演奏)してください。

探り探りで大丈夫。というより、最初は当然そうなります。3周目くらいで、音程が合う確率がアップしてきて、10周もやると覚えてしまうでしょう。

そうなってきたら次は、

「”ドーラー”と下がる場合は、こんな響きなのか」

という風に、パーツごとに分けて音程を理解していきます。
他にも、

・歌詞ではなく階名を思い浮かべる。
・正しいフレーズを復唱する。

も、意識してみてください。

どうしても音程に納得いかなければ、ドから順に「ドレミファ・・」と数えてみてください。微妙な音(ミとミ♭の間など)は、各々で解釈を。そもそもチューニングが違う場合は、A=440Hzから前後に調整してください。※生楽器、ちょい古めの曲に多いです。

※記事続きます。

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