「耳コピのコツ!」の余談です。
坂道のアポロン第7話にみるポリリズム!
演奏していた曲と順番
※↓YouTube動画リンク(クリックで飛びます)
YouTubeで探す1曲目:『My Favorite Things』
↓
2曲目:『Someday My Prince Will Come』
↓
3曲目:『Moanin’』
という流れ。この1曲目で、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の『My Favorite Things』が使用されています。
ポリリズム
イントロなどを除き、基本3拍子(≒6/8拍子の方がつかみ易いかも)の流れから、モーニンで4拍子(6+2)に。指をコツコツして拍をとりながら、ドラムがどこにアクセントを置いているか意識して聴くと、より楽しめます(ドラム布教活動)。
また、1曲目と2曲目のつなぎで「ん?ピアノが4拍子(≒2拍子)っぽくなってる?」と感じる部分があります。Perfumeで名前だけ有名になった、いわゆるポリリズムというやつです(※Perfumeだと「ポリループ」あたりのポリリズムがわかりやすい)。ちなみに「クロスリズム」などと分けると(私が)ややこしいので「異なるリズムの同時演奏」をまとめてポリリズムとします。
ポリリズムは、楽曲中、または演奏中に、複数の異なる拍子が同時進行で用いられている音楽の状態の事である。ポリリズムのポリは「複数の」なので「複数のリズム」を意味する。
ポリリズム – Wikipedia
聴いた感じだと、1曲目の最後の2小節。そして、2曲目の最初から「ドラムが6/8拍子×8小節」刻む間に「ピアノが4/4拍子×8小節」弾いています。
※ドラムのアクセント(ハイハットなど)に注目すると違う捉え方もでき、曲全体を通してリズムを変え(4拍子のシャッフルなど)遊んでいますが、(説明しづらいので)割愛。
8小節(律ちゃんの言う”二人で仲良くケンカ”?)が終わったところでカチッとリズムを合わせ、律ちゃんのセリフ・・というたまらない流れ。ケンカと見ると、ドラムが「4拍子シャッフル」で煽り、ピアノが「シャッフルお断り」のような印象も。ボン(ピアノ)が2曲目を弾き始めたときに、千太郎(ドラム)の表情が一瞬映るシーンもグッとくるものが・・妄想激しすぎか。笑
是非、自分がピアノになったつもりで(その逆も)、相手のリズムを聞きながら自分のリズムを取ってみてください。
わかりやすいように小節数を合わせましたが、2拍子や3拍子あたりで捉えてもいいと思います。譜面(リード譜)的には16小節の方が数えやすいかもしれません。ジャズは基本的に、この”8小節単位”で何かしたがります。探してみてください。
ジャズ・セッションの流れ
ジャズのセッションは基本的に、
イントロ→曲のテーマ(原曲に好みのアレンジを加えたもの)→アドリブソロ→テーマ→エンディングという流れで進行します。メインはもちろんソロ。※文化祭シーンはメドレーで、若干構成が異なります。
また、ドラムが1曲アドリブソロを取ると、訳がわからないことになるので、基本的にドラムはバース(小節)で回します。4小節、8小節などに区切って、メロディ楽器との掛け合いです。
文化祭のシーンだと、2曲目の最後に2バース(3拍子で数えた場合)で回しています。
ジャズ・スウィング
そして、その指コツコツから若干ずれて聴こえるリズムが、ジャズで言う”swing”です(雑な説明)。円を描く(アクセントごとに円の始点にギューンと戻る)。もしくはスウィングなので、ブランコっぽい揺れをイメージをして聴くと、より感じられると思います。個人的には、Paul Desmond(サックス奏者)のグルーヴがたまりません。
文化祭のシーンだと、メロディを表現したい箇所ではswing気味に。リズム(スピード感など)を強調したいところでは、拍子に合わせてピアノを弾いているなぁ・・と私は感じます。やはりメリハリが重要で、終始swingだと微妙な感じになることが多いです。
このswingが気持ち良いかそうでないかで、そのジャズ・ミュージシャンの評価が決まります(言い過ぎ)。アクセントの置き方でグルーヴを表現するのだと、個人的には思っています。
いろんな『Someday My Prince Will Come』!
『Someday My Prince Will Come』で最近たまげたYouTubeギター演奏動画。
表情(顔の演奏)は、少しウザイです。笑
このサイトでしつこく推しているAndrea Motis。
はじめのベースはマイルスでしょうか。
なんとか日本でもっと流行って、レンタル店にCD並べて欲しい。←買えよ
そして、最後に言っておかなければいけない重要なこと。実は『Someday My Prince Will Come』は・・アニソンです!
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