前回「「耳コピ」のコツとやり方!」に続き、今回は実践編!
メロディの耳コピ練習!
もとのチューニングで違和感を感じた方は、音源のピッチにチューニングしてください。
※A=440Hzがチューナーの初期設定でしょうから、そこから前後数Hz。音源の高音を拾って合わせてみてください。
『天使にふれたよ!』で耳コピ練習
一曲目はテレビアニメ「けいおん!」から、名曲『天使にふれたよ』。ちなみに私は、映画版よりもアニメ版の演出の方が好きです。
「アニメの人気って、半分くらいは曲で決まんじゃね?」
・・は、言い過ぎですね。笑
『天使にふれたよ!』
(作詞:稲葉エミ / 作曲:川口進 / 唄:放課後ティータイム(平沢唯(豊崎愛生)/秋山澪(日笠陽子)/田井中律(佐藤聡美)/琴吹紬(寿美菜子)/中野梓(竹達彩奈)))
KeyはB♭です、たぶん。
(B♭メジャー・スケールは、B♭(ド) C(レ) D(ミ) E♭(ファ) F(ソ) G(ラ) A(シ)
となります。)
今回も、カバー動画を引っ張ってきました。
『ゲシュタルト崩壊』さんというバンド。演奏はもちろん最高で、音もきれい。バスドラもしっかりと聴こえてきます。別録りでしょうか?
ギターのポジション↓
1弦のドまでしか書いていませんが、メロディはレ(8f)、ミ(10f)まで弾きます。
それではどうぞ。
いかがでしょう?
タブ譜&メロディ
最初なので基本的なメロディも載せておきます。
まずは、イントロのフレーズ。
↑のポジションでは(音が低くて)弾きにくいので、今回はタブ譜通りに弾いてください。
(※タブ譜ソフトはお馴染みのPower Tab Editorですが、五線譜がかなりの確率でバグります。タブ譜部分だけ参考に。)
イントロのフレーズ
最初のメロディ8小節。
ねぇ 思い出の・・からの8小節。
①ミー ド
②ミファソファー ミレド
③ミー ド
④ミファソファー ミレミ
⑤レド ドミー
⑥レド ミミ
⑦ファミファミファミドミ
⑧レー
(※①=1小節目、②=2小節目の意)
サビ前
なじんだ制服・・からの9小節。
① ドミーソー
②ラーララー ファミレー
③ ミファー ファ
④ソソー ミソ ラー
⑤ミーレードー ミ
⑥ファー レファー ファ
⑦ソー ミレドー ド
⑧ファミファミファファソソ
⑨ラーソーラーシー
サビ
でもね、会えたよ・・からの17小節。
①レー ドド ミ
②ラー ソソ ソ
③レー ドド ミ
④ラー ソソ ソ
⑤ラファドシー シド
⑥レシレドー ミ
⑦ファ ミファーソー
⑧ レレミレドドー
⑨レー ドド ミ
⑩ラー ソソ ソ
⑪レー ドド ミ
⑫ラー ソソ ソ
⑬ラファミレー ミファ
⑭ソミシ♭ラー ミ
⑮ファー ファーファーソ
⑯ミーレー ドー レレ
⑰ ドドー ←終わったって感じ。終止感
最高音は、おそらくミ(D)。
『ガーネット』転調あり
次の曲いきましょう。
奥華子さんで『ガーネット』
(作詞:奥華子 / 作曲:奥華子 / 唄:奥華子)
奥さんの切ない曲も好きですが、”ガストのCM曲”みたいな明るい曲も大好き。
アニメ映画『時をかける少女』の主題歌でも有名。1983年公開の『時をかける少女』は、原田知世を見るだけでも価値がある。美しい女性語、画面の中だけでも残って欲しい。原作者(かしこの先生)を見るなら、関西ローカル番組『ビーバップ!ハイヒール』で。笑
Keyは最初がCで
サビからE♭に転調しています。
それではどうぞ。
出だしの音は
「ドミーファミー ミレーミレー」
1分11秒の
「あなたと過ごした日々を・・・」
「ソソソソソソソー ドドーシドー」
から、KeyE♭に転調しています。
以前紹介した、同主調の平行調への転調。
C→(同主調:Cm)→平行調:E♭
1分57秒くらいからピアノで、EーGCGー(C△の構成音)と弾いて、KeyCに移る予感。
2番からも似たような感じ。転調に合わせて弾くポジションも移動させると、弾きやすいと思います。
『Catch You Catch Me』半音で下がるメロディ
どんどんいきましょう。次の曲は
『Catch You Catch Me』
(作詞:広瀬香美 / 作曲:広瀬香美)
アニソンメドレーで探していたら、名曲見つけました。皆さんもご存知ですよね?あの!テレビアニメ『カードキャプターさくら』のオープニングです。
KeyはCでしょうか。
今回も、ニコニコ動画から引っ張ってきました。
サルちんバンこさんによる演奏です・・名前。笑
いかがでしょう?
ベースかっけぇ。
出だしは「ドレミード」です。
ブルージー
”会いたいな 会えないな
切ないな この気持ち”
の、”この気持ち”の、気のミ♭がポイント。
このミ♭が、ブルージーでかっこいい音なんですね。ミまで上がりきらない、ナウイ、外した、スカした、イケてる、悲しい感じ。言葉では表現できません。メジャースケール内の音ではありませんが、ミ♭はよく出てくるので、作曲時にも使ってみてください。
半音で下降
さらに!
”こっちをむいて スキだといって”
の、”こっちを むいて”
の部分は「シッシ♭シ♭ ラーラ♭ー」
と、シからラ♭まで半音で(クロマチックで)下がるパターン。これも、オシャレな動き。なんとなく歌っていても、この部分は「何かかっこいい!」と感じるはず。是非、脳内フレーズメモ帳に記しておいてください。
歌メロコピーから学ぶ
このように、メロディをコピーすると「意外な旋律」や「定番の旋律」に出会います。
「なんか、あの曲とメロディ似てるなー」と思って弾いてみたら、「階音同じじゃん!」というのはあるある。
似ていることは悪いことではありません。一曲全部丸パクリはさすがに駄目ですが、そもそも現代の音楽では12音が中心。その中でもメジャースケールに絞ると、7音だけです。音楽は、早い者勝ちではありません。
また、耳コピ練習はギターのフレーズ作りにも役立ちます。
例えばギターソロみかける、”とりあえずスケールをベロベロ弾いて乗り切る”というパターン。ただ速弾きで、スケールを上下しているだけのやつです。
その人にとって、それが本当に奏でたいメロディなら良いのですが、そうでない場合、歌のメロディから学ぶことは、たくさんあるでしょう。
スケールの速弾きが”悪い”という意味ではありません。というより、エレキギターでスケールの速弾きを一切使わないギタリストは珍しい。ただ、それが”妥協”であるならば、歌メロからヒントを見つけてみてください。
『First Love』2オクターブ
もう一曲いきましょう。
アルバム歴代売り上げ1位の曲。※今さっと調べただけなので、情報が間違ってた場合はすみません。
宇多田ヒカルさんで『First Love』
(作詞:Utada Hikaru / 作曲:Utada Hikaru /唄:宇多田ヒカル)
名曲から学ぶメロディ、何か秘密がありそうです。
KeyはGですね。
3分12秒からは、半音上がってA♭に転調しています。
弾いてみましょう。
いかがでしょう?
出だしの音は「ドー(G) ソー ドシシー」です。
最低音がG♭で、最高音はFでしょうか。約2オクターブ。この曲を日本人はカラオケで普通に歌ってるんですから、そりゃ歌唱力も鍛えられます。
『secret base 〜君がくれたもの〜』耳コピ練習
次の曲!
『secret base 〜君がくれたもの〜』
(作詞: 町田紀彦 / 作曲:町田紀彦)
ZONEの曲として有名。最近では、テレビアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』でもカバーされました。
ZONEのsecret baseは、PVが良いんですね。
カラオケでよく、”PVを見るため”に歌っていました。
そして今回は!
Keyもメロディも、アドバイスなしです。
が、おそらく皆様の実力であれば朝飯前でしょう。
いかがでしょう?
あの花、良かったですね。
映画も観に行きました。レイトショーで。
場内に5人しかいませんでした。
かくれんぼ・・してたのかな
『初音ミクの消失』ちょいムズ
最後は、少しレベルアップ。
ボカロいきましょう!
cosMo@暴走Pで『初音ミクの消失』
(作詞:cosMo@暴走P / 作曲:cosMo@暴走P / 唄:cosMo@暴走P feat.初音ミク)
KeyはA♭でしょうか。
58秒あたりからKeyB♭m(D♭)に転調。
1分46秒からKeyA♭に戻ります。
2番以降も、似たような転調。
5度下の平行調への転調でしょうか。
A♭→(5度下:D♭の)平行調:B♭m
いかがでしょう?
Keyも(スケールも)正直、ピッタリ!という感じではなく、ちゃんと音を調べると別の可能性が出てきそうです。ですが、とりあえず弾くポジションを決めるうえで、このように指定しました。
出だしは「ド(A♭)ドドドドドドドドドドド」です。笑
KeyB♭mの出だしは
「かーつてー 歌うーこーとー」
「ミ(F)ーラレ♭ー レ♭ミラーソーレー」です。
いきなりレ♭が入ってます。B♭△のコードトーン?
スピード、メロディの難易度共に、ボカロの良さが存分に入った曲。一方で、サビのメロディは口ずさみやすく、ギャップというか、メリハリがさすがです。
今回はたくさん弾いて、疲れました。皆さんも好きな曲を流して、思う存分コピーしてください。
ありがとうございました。
次回は>音程(インターバル)
コメント
世代的に知っている曲が一つもないのですがどうすればいいでしょうか(泣)
ごめんなさい(泣)