速弾きが上達するコツと練習方法! 大切なのは【神経】

目次

ネットで見れる速弾き動画!

最後に、ネットで見れる速弾き動画を紹介します。

まずは、先ほど紹介した加茂フミヨシ先生。

ニコ動で大人気の、アンジェロ先生。笑

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眉間にシワを寄せるhide、余裕のPATA、加速するYOSHIKI。

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ニコ動のすごい人、バーバリー君島さん。

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カントリーからAlbert Lee。チキンピッキングの練習に。

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ジャズの中でもジプシー系は速い。Bireli Lagrene。

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ギターを離れて、ベーシスト。
Niels-Henning Ørsted Pedersen。横のギターはジョーパス。

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ジャズピアノからOscar Peterson

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最後は日本を代表するジャズピアニスト、上原ひろみ。技巧派ですが、個人的には(プログレっぽい)速弾きより、”誰が聴いても”気持ち良いブルージーなフレーズが好き。

3:45あたりで登場。チック・コリアへの返事(コール&レスポンス)から。

ネームバリュー的にはチック・コリア、ナベサダ、上原ひろみ、(映像の後半に出てくる)ハンク・ジョーンズでしょうが、このセッションにおいては、ドラムがめっさカッコイイ。ソロの引き立て方、煽り方が気持ち良い。

ドラムが遊べる空白(5:02あたり)を作ってあげるひろみ姉さんに感じる、プロっぽさ(※プロです)。なによりドラムとのセッションを楽しんでいるのは彼女でしょう(※個人的意見)。

おじ様方のセッションに(ギターとしてではなく笑)ドラムとして時折お声がけいただく私から見ても、あの空白は嬉し楽しい←誰目線。4バース無音の空白貰うより、他楽器と戯れた方が絶対楽しい←と感じる日もある。一定のリズムを刻んでくれるとドラムの遊びが引き立つのですが、ここで3拍目にアクセントを持ってくる、ひろみ姉さんの煽り(と謎の腰つき)でニヤり。

ここでリズムを見失った人は不思議な感覚に。ピアノのアクセントを1拍目だと錯覚した人は、リズムの捉え方がズレることで、ドラムの聴こえ方(グルーヴ)が変わります(※リズムを刻んでいたキックが、急に複雑なアフロっぽいビートで遊んでいるように聴こえ出すので、個人的にはピアノを1拍目として聴くと面白い)。更に、最後のタメで(1拍目だと錯覚しているので3+1拍になり)「まだこないな。どうなるのかな」とドキドキ。そして、再びリズムがピタリと合ったところで「かっけぇー」と感じるはずです。

さらにその後(5:25あたり)、姉さんの左手2拍子(頭は右手フレーズに合わせて)で、曲の3拍子とのポリリズム(※複数の異なる拍子を同時に演奏している状態)。左手を軸にして聴くと、右手フレーズが3連符のように聴こえます(※つまり3拍子の曲を、半分の1.5(付点4分音符)で区切った2拍子(左手)を軸にして聴くと、右手の(頭半拍後ろにずらした8分音符×6)フレーズが3連符のように聴こえるという話)。

全体的にリズムを楽しめるソロ。リズム的な違和感を利用して、ピアノが1歩前に出るというか「自由に楽しむぜ!」感が・・。聴き方を変えることで、新しいリズムを味わえます。ドラムで言うと、アクセントでリズム(音符)の区切り方を変えて・・速弾き関係ない。笑

速弾きの功罪

何が言いたいのかというと、速弾きは「数あるリズム選択肢の中の一つ」だということです。技術的に「すごい」ことが受け手に”伝わりやすい”のでギターソロ等で重宝されますが、一途になりすぎると”他のリズム的選択肢”が見えにくくなる諸刃の・・やめときます。

16分音符”以外”の音価の交ぜ方が、速弾きをカッコよく見せるポイントかもしれません。高速道路を100km/hで流すより、青信号先頭で60km/hまで加速するスピード感。カーブでの減速、再加速。せめて息継ぎ(丁度良い休符)くらいは欲しい。

速弾き練習は、くれぐれも腱鞘炎にならないよう気をつけてください。30分練習して指が疲れるようであれば、力の入りすぎです。こちらの記事でも読んで少し休憩してください。

速弾きはできないとダメ!? できる人とできない人の意見
「速弾きはできないといけないのか?」。速弾きの必要性、できる人とできない人の意見について考えてみました。

ありがとうございました。

コメント

  1. ぶきっちょおじさん より:

    2ヶ月ほど前から拝見させてもらってます。非常に興味深い内容の記事で楽しく読ませて
    頂いてます。
    自分はギター歴30年ほどなのですが(2~3年弾いてない時期ももちろんありますが)
    速弾きがどうにも苦手で♪=150の16部音符位上で弾けたことがありません。
    ライトハンド、左手のフィンガリングのみ、右手で開放、単音のみの場合は♪=200近くまで弾けるのですがどうしてそうなってしまっているのかがこの記事を読むことによってなにか光明のようなものを見た気がします。もっとゆっくりフォームを確認して練習する時間の割合を増やしてみようかと思います。さらなる楽しい記事を期待しています。

  2. BOB より:

    はじめてコメントさせていただきます。
    私はB’zが好きで昔からコピーしてたのですが、早いところになるとついていけず、いけたとしても安定て弾けなくて簡単な曲しかやっていませんでした。
    しかしあるとき一念発起し、「さまよえる蒼い弾丸」という曲のソロをそれはもうその部分だけ一日2時間以上はやっていました。練習方法としては、音源をPCでスピードを落とし、半分、60%、65%と時間をかけてちょっとずつ早くしていくというものでした。
    しかし、どうしても70数%を過ぎたあたりからついていけず、2週間以上やっても無理でした。いろいろ悩み、それこそ「地獄のメカニカル~」の本も2冊だったか買って練習していたのですが、ある日本当に嫌になってしまい途中で投げ出してしまいました。
    それからほとんど、今年に入ってからは数える程度しかギターを触っていないと思います。
    はじめてこのサイトを訪れ、筋肉ではなく神経、力を入れるより抜く、という考えかたは自分はなかったなぁと気づかされました。
    また少し頑張ってみようかと思います。
    ありがとうございます。

  3. 匿名 より:

    上記コメントを書いたものです。失礼しました。思うようにいかずイラついていました。
    『速弾きの習得は継続と分析が大切で、魔法のような上達方法は無いと感じています』
    では、とりあえず、だまされたと思ってやってみます!
    メトロノーム使ってどこまで変わるか3ヶ月後変わったら報告します!
    筋力ではなく神経ってのがどのようなものなのか実践してみたいと思います!

    • まさとみー masatomy より:

      お気になさらず。
      神経は脳神経のことです。「成長のポイントは神経なので、握力鍛えても(変な器具使っても)あんまり意味無いよ」「脱力しても弾けるよ」と伝える意味で書きました。左手より右手(利き手)の方が箸を上手く扱うことができるのは、筋力によるものではありません。練習することで神経回路は作られます。もし速く動く理由が筋力だけなら、体重を支えることのできる足の指だって(練習せずとも)手の指並みに速く動かせるはずです。

      試しに左右の手で、人差し指と中指を交互に、机にコツコツしてみてください。おそらくまだ右手の方が速いのではないでしょうか。私の過去の目標の一つが「弦を押さえたこともない右手に勝つ」でした。参考まで。

      ものすごく単純に考えると、指2本でBPM160の16分音符を机で叩ければ(利き手ならすぐできると思います)、指板上で指3本使うと考え3/2倍でBPM240のポテンシャルが既に(利き手には)あると・・※実際には薬指・小指が激遅なので、特に薬指を鍛えないと全体の速度も上がりません。「どの指が足(手)を引っ張っているのか」に気付くだけでも、成長速度が変化するでしょう。

      3ヶ月しっかり練習すれば左手(フィンガリングのスピード)は成長します。いろんなフレーズを練習すべきですが、最初のうちはフレーズを絞って「成長する(速くなる)感覚」を掴んだ方がモチベーションが上がります。BPM記録も同じフレーズで。あと成長した経験(実感)が無いと良し悪しがわからないので分析もできません。最初はメジャースケールの上下、6→1弦、1→6弦程度の短いフレーズがおすすめです。

      BPMは毎日「限界+?」に何度かチャレンジ。限界超えなので当然弾けませんが、(壁を越えようとする感じが)脳に負荷をかけるので効果的な気がします。BPM160(16分音符スケール上下)なら1~3年くらいでしょうか。頑張ってください。

      • キャップ より:

        返信ありがとうございます。
        実は20年近くギターは弾いていて、以前はMrBIGやインペリテリの17チキンレベルまで弾けていたんです。アウトサイドでなく難しいインサイドピッキングからのはいりでオルタネイトBPM160の1弦三音の階段フレーズ(ドレミファ、レミファソ・・・もしくはダウンからのミドレミ、ファレミファ・・・という感じです)ができるのが自分の目安でした。ですが3年前に脳の病気(統合失調)にかかり全く手首や肩周りが動かなくなりました。脳神経がいかれると体の背中から手首までちがちのロボットようになって動けない状態で3年たちやっとある程度のレベルまで戻って健常者と同じようになりました。ですがやはり以前のように手首が動かせません。神経を行き渡せるためにいろいろやっても効果が出ないため筋トレをしてみたりして肩の筋を痛めてしまったり今でも重いものはあまりもてませんし、手首をスピナーという遠心力を使う筋トレ道具で鍛えたり、ピアノの神経を科学する本を読んでみたり病院に行って聞いてみたりいろんな努力を重ねてきました。以前通りとはいきませんがマヒした感覚は今はなくなってはいるのですがどうしても元のスピードには戻れなく、今はカッティングの根性練習(ガルネリウスのSyuさんがやっている練習)をひたすらやってみています。なぜか指先だけはしっかり動くのでフィンガーピッキングだけはうまく弾けたりしてます。速弾のための脳神経を鍛える方法が他にもあるようでしたらまたご教授ください。よろしくお願いします。ありがとうございました。

        • まさとみー masatomy より:

          そうでしたか。
          キャップさんはギター歴20年ということで、(00年代から始めた)私より先輩です。

          脳神経の知識は、池谷裕二さんの著書から得たものです。脳神経を”鍛える”ことについて書かれていましたが、キャップさんのように元々鍛えられていた脳神経を”復元(再生?)する”ことには触れられていませんでした。

          「損傷により失われた機能を、他の脳の分野が補う」という話を聞いたことがあります。医学の知識が無いもので無責任な事は言えませんが、現に一部はある程度動かせるレベルまで戻ったということですので、速弾きの方も回復する可能性はあるでしょう。

          あと指先は動くということですので、右手だけですが、ピックを指で動かす技術を極めるという選択肢も(こんな感じです→「https://youtu.be/uGbMEPhl7rg?t=5m5s」)・・。
          お役に立てず、申し訳ありません。

          • キャップ より:

            いろいろアドバイスありがとうございました。頑張ります。

          • キャップ より:

            今年に入り薬を変えてみて、うつ病の薬の作用ででるアカシジアなど(薬が効きすぎて出る筋肉のこわばり)を抑えるパーキンソン病予防の薬が加わるとやはり動くようになってきました。今は2週間ほど1弦解放の連弾でBPM176で45秒が限界ですが。
            2週間でBPM160からそこまで持ってこれたので半年程頑張ってみます。体が温もればキープできるスピードが左手だけはBPM200近いスピードでレガートは弾けるので、右手と脳神経と肩や胸、腕や手首の筋肉のつながりをメトロノームで上げていってみます。うつ病、統合失調、そういった病気にかかって思うように動かせない人の参考になれば幸いです。5分椅子に座ってギターを抱えるだけから初めて4年がたちます。どうにかなるものですね。頑張ります!

  4. 匿名 より:

    他人の動画に打ち込み音源。
    そんなのいらないんで、上記に書いてることやって弾けているあなたをUPしてホントにこの練習が速弾きに意味があるのか証拠を見せてください。
    いってることはどこも同じではっきり言って説得力ないです。

    • まさとみー masatomy より:

      動画も画像も音源もアップ致しません。
      管理人がインターネットにおける個人情報に敏感な世代なので、ご容赦を(※他の媒体で音源等UPしていて、このサイトと関連付けたくないという理由含む)。このサイトは、勝手気ままにギターに関することを書くというスタンスで緩く続けています。

      ”説得力”といいますか・・どんな練習でも、試して「自分には効果が無いな」と判断されたなら、他の方法に切り替えることをおすすめします。”他人の動画”はモチベーションUPのため。練習に”証拠”が必要であればDVD付属の教則本をご参考に。今の時代、YouTube等無料でも価値ある情報にたどり着けるはずです。

      速弾きの習得は継続と分析が大切で、魔法のような上達方法は無いと感じています。記事に書いてあることは「遅いテンポからだんだん速く」「つまづいたら自己分析」という基本的なことと、ちょっとしたコツです。具体的な練習フレーズは教則本を参考にしてください。

      あと、ものすごく余計な(挑発的な)ことを言うと、記事の目標は「BPM200超え!」「6連符でガンガン弦移動」ではなく「160程度で16分音符スケール弾き」なので、正直、特別何か意識しなくても、継続して練習さえすれば達成できるレベルでしょう。高みを目指すなら、加茂先生の著書を是非。あなたが速弾きを習得された暁には、是非効果のあった練習法をご教示ください(コメントに)。参考にさせていただきます。

      最後に、記事のせいでイライラさせてしまったのなら申し訳ありません。
      練習は楽しんで!

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