ギターを弾くと指先が痛い! 効率よく皮を厚くする方法

ギターを弾き始めたばかりの頃、すぐに指先が痛くなって「もう弾くのやめたっ!」ってなりますよね。

今回は、指先の皮を厚くする方法について考えてみます。

皮が厚くなる理由!

調べました。

どうやら、「外からの刺激や衝撃を一定期間受け続けると、角質層が強化される」ということらしい。ようは、刺激を受けると皮が厚くなるということ。

ギター以外だと、相撲や柔道、剣道など裸足でスポーツをする人の足の裏の皮は、普通の人よりも分厚いのだとか。以前テレビで「お相撲さんは足の裏の皮を削る」というのを見た記憶があります。足の裏に受ける刺激は相当なものなんでしょう。

よく走る人や立ちっぱなしが多い人も、足の裏の皮が厚くなりますよね。足の裏以外でも、体のほとんどの部分には、その機能が備わっています。

指先も同じ。問題は皮を分厚くする方法。
と、その前に”指先の痛み”についても触れておきます。

痛みに慣れる?

ギターを何年も弾いていると、ふと気づくことがあります。いや、正確に言うと”しばらく弾かない期間がある”と気が付くこと。

それは”指先の痛みに慣れる”という不思議。

たとえば半年くらい、最低でも週に1度はギターに触っていたとします。当然、指先の皮は分厚くなり、感じる痛みも減ります。・・問題はここから。

そして、何かの理由で数か月間、ギターに全く触らない期間ができた場合・・。実際によくあることで、ギターをケースにしまって早〇年なんて人は無数にいるでしょう。

そして!
「あー、そろそろまたギター弾こっかなー」とギターを手に取ったとき、指先の皮はどうなっているでしょうか?

当然、体には新陳代謝の機能があるので、数か月も弾かないでいると、皮の厚さは元に戻っています。

「あー、また指先が痛くなるとこから始めんのかー」と憂鬱な気分で弾いてみると、「あれ?最初の時より痛くない!」と感じる謎の現象。もちろん、皮の厚さは元に戻っています。

これが”痛みに慣れる”ということです。

ギターに長く触っていた人ほど、感じるかもしれません。そして心なしか、皮膚が強くなって・・いる気がしますが、気のせいかも。痛みが減ったからなのか、皮膚が強化されたのか、技術が上がったからなのか、防御用の皮も最初ほど成長しません(でも痛くない)。

何故痛みに慣れたのか?
いろいろと検索しようと思いましたが、少し考えると、似たような経験がありました。

具体的に言うと、もろに下ネタになるので・・言います。笑
男性でも女性でも、大事な部分が刺激に慣れるという経験・・そういうことです。神経が強くなったのか、死んだのかわかりませんが、決して”皮が厚くなって”刺激に慣れたわけではないでしょう。男性はむしろ皮がむけt

他の例だと、拳を鍛えるために硬いものにパンチする。ボクサーの腹を踏む。『グラップラー刃牙』なら愚地独歩が竹に指を・・違うか。

ギターを弾けば弾くほど、痛みに慣れることも実感すると思います。医学的根拠は提示できませんが、私の場合はそうでした。明らかに最初の痛みとは異なります。

指先の皮を効率よく分厚くする方法!

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皮を早く分厚くするためには、意図的に刺激を与える必要があります。そのとき、注意して欲しいこと。それは

「練習に支障が出るほどの痛みは逆効果」

ということ。「痛くて練習ができない」というのは、最も避けるべき状態。そこで今回は、私直伝の指皮強化練習を提案させていただきます。

○指先強化の段階

指先の防御力を上げるのには、段階があります。
初期の皮がめっちゃ薄い状態のときに、はりきり過ぎてはいけません。普通の練習を1時間やって、指先にものすごい痛みを感じるうちは、まだ指先強化トレーニングの時期ではない。むしろ、普通の練習自体が強化トレーニングの段階です。

痛みがひどくなって、1週間弾けない状態が一番つらい。なので、エレキギターを1時間弾いても「めっちゃ痛い!」と感じなくなるレベルになってから、強化トレーニングを始めてください。アコギの場合は、もう少し短く見積もってください。

○効果の薄い痛み

実はギター初心者の方がすぐに指が痛くなる原因は、皮の厚さだけではありません。痛みへの慣れも、あまり関係ない。

原因は、不要な力が入っていること。
よく聞くと思いますが、説明します。

まずはコード練習
圧倒的に、バレーコードを弾くときに力を入れすぎの場合が多い。きれいな音が鳴らないために、人差し指を強くギターに押し付けがち。それにつられるように、残りの中指、薬指、小指にもギュッと力が入ります。

人差し指に力が入るのは、アコギだとしょうがない場合もありますが、残りの指まで力を入れる必要はありません。押さえられるギリギリの力で良いのです。できれば、残りの指を自由にピコピコ動かせるくらいの余裕を持ちたいところ。

バレーコードが苦手な方は、「Fコードの押さえ方とコツ」を参考にしてください。

必要以上に強い力で押さえつけるというのは、皮強化の効果が少ない気がします。摩擦も少ないですし、あたる場所も偏りがち。痛みに対する慣れはあるかもしれませんが、痛みで練習をストップするくらいなら、痛みを減らして練習時間を延ばしたい。

そして”コードチェンジが遅い”というのも、すぐに痛くなる原因の一つ。
最初のうちは「押さえ方はこれで合ってるかな?」と、指板をのぞき込みながら、下手したら数分以上、指先に同じ圧力を加えた状態のままでいると思います。それは仕方がないことで、誰でも通る道。ただ、指への痛みが大きいわりに、皮成長の効果は少ないと感じます。

一方、ある程度弾ける人は、同じコードを何分も押さえ続けていることが少なくなるので、指への痛みは減ります。例えば、開放弦で

「C → F → G → C」のチェンジを30分続けるのと、

「F」を10分間押さえ続ける

のであれば、おそらく「Fを10分間押さえ続ける」方が指先が痛くなります。内部へのダメージが大きく、水ぶくれになりかねません。

ギター練習中での皮強化は、「大きな負荷で短く」よりも、「小さな負荷で長く」そして「指先をまんべんなく」が理想。練習全体の効率から考えても、弦に触れる回数時間を意識したいです。

大きな負担は、練習の最後に与えましょう。

次に単音弾き
これもコードと同じく、力が入りすぎの場合が多い。
「ギリギリ押さえられる」くらいの力で大丈夫です。

また、弾くフレーズのスピードが上がってくると、相対的に押さえる力も減っていきます。指先が弦に触れる時間も一瞬になるので、長時間の演奏が楽になります。

○指皮強化練習

いよいよトレーニング。
指先の皮を分厚くする方法、それはズバリ!

「チョーキング」

です。ギターテクニックの練習をしながら、指先強化もできる効率性。コードを押さえる練習とは違い、弦を横に押し出す(低音弦は引っ掛ける)ので、指自体の強化にもなる。強化したい指を選び、弦にあたる場所も変えることが出来る。「全音上(2フレット先)の音を出す」という目安があるので、必要以上の力が入りにくい(無理をしにくい)理想的な練習。

ただし、やるタイミングは練習の最後です。

チョーキング練習は指先へのダメージが大きいので、やった後は練習をする気が無くなります。

やり方は単純。「ただチョーキングをするだけ」なのですが、ポイントがあります。低音弦と高音弦の両方で練習してください。高音弦、つまり「1、2、3弦」は上に押してチョーキングしますが、低音弦「6、5、4弦」は一般的に下に引っ張ってチョーキングします。※もちろんフレーズやプレイスタイルによって、チョーキングする方向は変わります。

クォーター・チョーキング(音程を1/4くらい上げる)、半音チョーキング(半音、ソならソ#まで音程を上げる)あたりからはじめて、最後は全音。良い感じのバランスで練習してください。

ただチョーキングするだけだとつまらないので、是非「アドリブ練習」に混ぜて練習してみてください。

そして、「同じ指ばかり練習しない」のも重要。筋トレみたいなもんで”1度弾いたら、指を変えて休ませる”ことで長く練習できます。指の内部までダメージを与えてしまうと、水ぶくれになったり・・。そうなると、一週間は練習できません。

チョーキングは、かかる負荷が大きい分、正しいフォームで行わないと故障の原因にもなります。正しいフォームについては、私の知る中では↓の本が一番丁寧。

DVD付きの新版っぽいやつも出てます。

クリックでサイトへ

古い方は私も持っているので、少しだけ紹介します。

常に安定したチョーキングというのは、人差し指を軸として手の甲をすぼめることによって弦を上げるフォームから生まれる。

(中略)一般には”手首を回す”という表現で語られたりもするが、それは必ずしも正確ではない

(中略)押弦したら人差し指と中指を薬指に寄せる。ただしこれは”3本で上げると楽だから”という意味ではない。薬指は人差し指の軸から離れていて不安定なので、3本を寄せて1本の指のようにするというコンセプトなのだ。
宮脇俊郎(1998)『ギターマガジン グングンうまくなる究極のプレイフォーム』

チョーキングの一部を紹介しましたが、本には写真と丁寧な解説付きで、ギターで重要な、ほぼすべてのプレイ・フォームを解説しています。さすが宮脇先生。

さて、中指薬指はチョーキングでいいのですが、人差し指、特に小指は、チョーキングに向いているとはいえません。また、最初の内は痛すぎるので2、3回しかチョーキングできないこともあります。そんな方におススメしたいのが

ビブラート

まあ、チョーキングの”ダメージ少ないバージョン”みたいなもんです。これなら、4つの指すべてで練習可能。もし小指が難しければ、やらなくても構いません。

何故なら、実践において「小指の皮が足りない!」と感じることは少なく、普通の練習でも十分に強化されるから。ちなみに、小指自体は頻繁に使います。「皮の強化は必要ない」という意味です。

○無理をしない

最も気を付けたいこと。

「あーこの痛みだと、明後日の練習は無理だなー」と感じるまで練習をしないこと。

やりすぎはよくありません。
さすがに、次の日まで痛みが続くのは、仕方がないです。むしろ、そのくらいやらないと意味が無いでしょう。ただ、2日後、3日後まで長引くとなると、やりすぎ。効率も下がりますし、モチベーションも下がります。

「明後日には痛みが引きそう」なダメージを、指先に与えていきましょう。繰り返しになりますが、指先強化のタイミングは”その日の練習の最後”です。

練習を始めて1か月で、指先の皮はかなり成長するはずです。もちろん、無限に皮が分厚くなることはありません。先述の通り痛みへの耐性ができてくるので、むしろ皮自体は薄くなっていくと思います。

また、コード弾きばかりの時は、指先の真ん中より横半分の皮が成長します。よく弦に触れる部分です。できる奏法が増えてくると、指先がまんべんなく強化されていきますので、焦らずにいろいろな練習をしてください。

ある程度皮が厚くなってきたら、もう皮の強化練習はやめて、普通の練習だけに切り替えてください。そうなるまで、大体3か月、半年?くらいでしょうか。そのときまで、指先の皮を育てていきましょう!

ありがとうございました。

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