おすすめのアコースティックギター! アコギ初心者が意識したいポイントと選び方

ギターのすべて。

アコースティックギターとは!?

どこでも演奏できる和音楽器。

今となっては、最も手軽で人気の楽器かもしれません。電気を使わず、1本であらゆる演奏が可能。「歌が好きなんだけど、何か簡単な伴奏が欲しい」というとき、ピアノより手軽に始めやすい。

「楽器に特に興味は無いけど、なんか家に1本ある」というケースも珍しくない。親しみやすい楽器です。

アコースティックは、音響の意。また、楽器本来の響きを生かした音を指し、電気楽器と対照して用いることが多い。

アコースティック – Wikipediaより

”アコースティックギター”という呼称は、現在2種類の意味を持っています。

1つ目は、ボディ内部で音を反響させるギターのこと。生音を響かせる楽器、アコースティックピアノなどと同じ使い方です。エレアコやフルアコなど、ピックアップ(電気的な増幅装置)を搭載したモデルも、ここに含めて構いません。

2つ目は、1つ目のアコースティックギターのうち、スチール弦を使用したギターのこと。ナイロン弦などを使用したクラシック、フラメンコギターなどと区別されます。弦だけでなく見た目も違うので、区別しやすいでしょう。

今回は、スチール弦を使用したアコギ。ピックアップを搭載していないタイプ(普通のアコギ)を紹介します。

パワフルなアタック音。クラシックギターに比べてネック幅が狭く、ピックガードが付いているタイプが一般的。

持ち運びが容易で、路上ライブでも大人気。ボディ部分は打楽器の役目も果たし、1本で表現できる幅は思いのほか広い。アコギの特徴を見ていきましょう。

○音色と音量

(アコースティックギターを触ったことの無い人が)思っている以上に、メーカーや固体によって音が変わります

アコギは、ギター本体の鳴りが全て。音をマイクやピックアップで拾う場合でも、エレキギター以上に元々の鳴りが影響します。

○ボディ

「これがギターだ」といわんばかりの存在感。エレキギターに比べるとボディサイズは大きいですが、中が空洞なので非常に軽い

円く開いたサウンドホールと、ピックガード。サイズや形に若干の違いはありますが、基本的には一目でアコギとわかります。

○テンション

エレキギターに比べて、弦の張力(テンション)が高い。

音量をかせぐために、アコースティックギター弦はエレキギター弦よりも太いものを使用します。弦高も(エレキより)高く設定されているものがほとんどで、「アコギらしい音」で弾くためには、どうしてもテンションが高くなります。

「エレキとアコギで迷っている」という方は、判断材料の一つにしてください。ただし、エレキ(ソリッド・ボディ)をアコギの代わりとして使うことはできません。シミュレーターを使用しても、アコギ特有の奏法は再現不可能。その逆は(ピックアップを取り付ければ)ある程度可能です。

○アコースティックギターの種類

アコギもエレキと同じく、いくつかの種類に分けることができます。しかし、エレキほどの違いはありません。

形状、サイズの違いなど、おおよその音量・音色を把握するときに役立ちますが、”音色”に関しては”種類”ではなく、使用している”木材”と”作り”、メーカーの特徴などトータルで判断してください。

今回はサウンドハウスの分類を参考に。

・ドレッドノート

名前の由来は、イギリス海軍の大型戦艦。

“Dreadnought”は「勇敢な」「恐れを知らない」「恐怖心が無い」を意味するが本艦が革新的なので「(それまでに比べて)格段に大きい」「(非常に)大型である」を意味するようにもなる。「ドレッドノート戦艦」⇒「ド級艦(弩級艦)」⇒「超ド級艦」⇒「超ド級(超弩級)」のように言葉が変化したと考えられている。一般的なフォークギターのサイズ「ドレッドノート型」(余りくびれていない)も「戦艦ドレッドノート」に因んでいる。

ドレッドノート (戦艦) – Wikipediaより

人気定番モデル。Martin(マーティン)のDシリーズ。大きなボディ、力強く大きな音量が特徴。ボディ形状で見ると、ややくびれが浅い。正確には形状よりサイズのことを指しますが、他メーカーでも大体この形状です。

・000(トリプル・オー)オーディトリアム

人気定番モデル。ドレッドノートと比べて、若干ボディが小さく薄いスケールは0.5インチ(約13mm)短い632.5mmで、ほどよいテンション感。深いくびれが特徴的なボディ形状。倍音が程よく抑えられ、レコーディングにも向いています。フォークギターといえば、コレ。
別名:オーディトリアム。

・00(ダブル・オー)グランドコンサート

歴史ある00。000よりボディサイズが小さく、繊細で透明感のあるしなやかな音。指弾きにもおすすめです。

・OM(オーケストラモデル)オーケストラオーディトリアム

000(オーディトリアムモデル)と同じボディ形状で、スケールがドレッドノートモデルと同じ645.2mm。ティアドロップ型のピックガードも特徴。

・ラウンドショルダー

ギブソン。ドレッドノートを少し丸くしたようなボディ形状。スケールは628mmと短め。

・ジャンボ

ギブソン。その名の通り、ボディサイズもスケールもジャンボ。くびれも特徴の一つ。ちなみに、ラウンドショルダーもジャンボのくくりです。

アコースティックギターの選び方!

各ギターに共通する基本的な違い(指板Rやネック幅など)は「ギターの選び方」にて。

●練習時も楽しめるのか

特に1本目のアコギで気にして欲しいのが、「練習でもその音を聴き続ける」ということです。自分の好みの音、耳に心地良い音でないと、練習の楽しさが半減します。音量も含め、慎重に選びましょう。

●座ったときの弾きやすさ

これも1本目のアコギで注意するポイント。座って練習する際、ヒザの上に乗せてもしっくりくるかどうかは重要。座っても弾きやすいと一般的に言われているのは、(000などの)フォークタイプです。

ボディサイズと厚みは、ストロークに影響します。コード弾きが多いアコギでは、無視できないポイント。

2本目以降、つまり何本か既に持っている場合は、気に入ったものを。

●音色

エレキギターの場合、使用するアンプやピックアップによって音色が変わりますし、音色の加工も比較的容易です。

しかし、アコギは違います。もちろんピックアップを付けて音を拾ったり、マイクで音を拾って加工することも可能ですが、基本となる音は「アコギ本体の響き」です。

本体の振動も含め、弾いている本人が最も音色の違いを感じられる楽器。試奏の際は、初心者の方でも必ず自分の手にとって確認してみてください。

●音量

個人的には、音色の次に重要です。

家で練習する際、音量が大きすぎるとトラブルにつながるので、気をつけたいところ。

「弾き語りをするのか」どうかも重要です。歌とギターをマイクで拾う場合はいいのですが、家でマイクを使わず練習する場合、「ギターの鳴りが大きすぎて、自分の声が聴こえない!」という可能性も。

特に”声が小さい方”は注意。家での練習がプレイスタイルにつながりますので、「変な弾き方のクセ」がついてしまうことも。逆にギターの音量に合わせて、無理に声を張り上げてしまう危険も。

基本的には、ボディが大きくなると音量も大きくなります。声量や演奏する場所を、ある程度想定して選んでみてください。

私はサイズ・音量ともに小さめのアコギが好きなので、家では小さめ。マイクなしのちょっとした伴奏などは、大きめのアコギを使用しています。

●作り

アコギの作りは、音に直接影響します。

「単板と合板」

一枚板単板と、複数の板を重ね合わせた合板

単板は張り合わせていない分、振動を素直に伝えますが、製造コストは高め。単純に比べた場合、耐久性は合板より低いです。

合板は板を接着しているため、振動の面で劣りますが、製造コストは低め。重ねる向き(木目)をそれぞれ変える事で、耐久性は単板より高くなります。

まずはボディー・トップの材から決めてみてください。サイド、バックは、音と強度のバランスで。

「ブレイシング」


(画像はBracing Question – The Acoustic Guitar Forumより)

板を補強する骨組み。振動を伝達する役目もあり、重要なパーツです。Xの形に張った「Xブレイシング」が一般的。ブレイシングにスキャロップド加工が施されたタイプは、質量と強度が減った分、鳴りが変化すると言われています。

「木材」

木材の種類は、クロサワ楽器店さんの『使う木材で音ってどう変わるの?』を参考に。

アコギは主に、トップ、サイド&バック、指板&ネックの木材を選択できます。

「トップ」
ボディ全体に振動を伝えるトップ。サウンドホールとブリッジがあり、鳴りに大きく影響する部分です。

「サイド&バック」
トップからの伝わった振動を、増幅・反響させるバック。そして、トップとバックをつなぐサイド。音色や響きを決める上で、重要な部分です。

「ネック&指板」
音色を決めるにおいて、ボディほど重要ではありません。エレキ同様、見た目と肌触りで。

●予算

エレキと違い、アコギは中途半端なものは選ばないほうが良いです。私は「安い」「良い」の2択で考えています。

安いアコギから始めて、後に良いアコギを手にするのが、王道の買い方かなと思います。良いアコギを選ぶ際は、購入するしないにかかわらず、まず20~30万円あたりのアコギを何本か試奏してみてください。それが基準になります。

「安くても良いものがある」というのは何にでも言える事ですが、エレキと比べると、アコギは値段なりの音がします。

エレキギターの場合、多少作りにバラつきがあっても、音質はピックアップで変えられます。接合部分の緩みも、ある程度自分で調整できますし、パーツ類も(アコギに比べて)交換しやすい。アンプやエフェクターで音を加工することもできます。

しかし、アコギは完成した時点で(音に影響する部分で)ほとんど手の加えようがない。パーツのほとんどが、ボディ全体の鳴りに影響しているので、購入時点で完璧なセッティングでないと困ります。

また、「購入時は良い音だったんだけど、途中から音が悪くなったんだよね」というのも、アコギあるあるの一つ。パーツ1つが(丁寧に接着されていないなどの理由で)剥がれるだけで、音が変わります。

”品質”という面では、安いものにはリスクが伴います。同じ理由で、中古で買うときは、メーカーと値段だけで判断してはいけません。

コスパが高いのは、10万円あたりでしょうか。20万円あたりなら、どれも安心です。※ちなみに、エレキなら5万円あたりがコスパ良し。

●飾り

指板のインレイやサウンドホール周りの装飾など、こだわりたい方には気になるポイント。

エレキギターの場合、装飾を入れるとダサくなりがちですが(個人的意見)、アコギは元がシンプルな分、映えます。

●エレアコという選択肢

ここでは詳しく紹介しませんが、エレアコという選択肢もあります。アンプに繋ぐだけで大きな音が出せるので、セッティングに時間がかかりません。

また、弦をアルペジオでポロポロ弾くと「うそだろっ!?」ってくらい気持ちよく響くのですが、コード弾きのように複数の弦を同時に弾くと、普段生で聴いているアコギの響きに比べて、若干違和感を感じることも。

「音をどこで拾うか?」という問題、PAやレコーディングよりの話になってきますが、演奏時にも気になるポイントの一つです。

おすすめのアコースティックギター!

すでに書きましたが、「安い」「良い」は分けて考えることをおすすめします。

ただし、安くて悪い、特に耐久性がないものは避けなければいけません。その点でいうと、有名メーカーのアコギは安心感があります。

また、アコースティック系の楽器は、弾いている本人が最も音の違いを実感できるもの。テレビでたまに「数万円と百万円の楽器を弾き比べてみた」という企画がありますが、正直テレビのスピーカーで感じ取れる違いは、微々たるものだと思います。同じ理由で、録音してしまえば、違いは少なくなる。しかし、生音は違います。

一度手にとって、1万円~20万円あたりまで弾き比べてみてください。初心者の方でも、アコギが「鳴る」という意味がわかります。音量ではなく、音色、響き。本体の振動する箇所にも注目してみてください。

今回は、「安い」アコギを紹介します。「良い」アコギは、是非手にとって選んでみてください。

【ヤマハ】

5万円以下なら、めちゃ人気のヤマハ。最初の1本としてもおすすめです。

FGシリーズ誕生から約半世紀。フォークブームを経験し、アコギ製造にも長い歴史をもつ国内メーカー。品質も含め、安心感があります。

☆FGシリーズ


(公式ページで詳細を確認)

税抜30,000~46,000円程度(調査時)

1966年に発表されたFGシリーズ。改良を重ね、音色、品質、演奏性を追及したモデル。「FG」のボディは、ドレッドノートに近いサイズ感です。

【FG830 参考スペック】
・トップ:スプルース単板
・サイド/バック:ローズウッド
・ボディ形状:トラッドウェスタンタイプ
・スケール:650mm
・ブレーシング形状:スキャロップドブレイシング

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『FG850』

マホガニーで統一され、木のぬくもり感じられる。ボディー・トップは単板。中音域が特徴的。

『FG840』

バックにフレイムメイプルを使用。トップは単板。クリアで歯切れのいいサウンドが特徴。

『FG830』

トップにスプルース単板、サイドとバックにはローズウッドを採用。

『FG820』

豊富なカラーバリエーション。サイドとバックにはマホガニーを採用。

『FG800』

シンプルなデザイン。トップはスプルース単板、バックとサイドはナトー(またはオクメ)を採用。

動画はKraft Musicさんの『Yamaha FG830 Acoustic Guitar Demo』

Yamaha FG830 Acoustic Guitar Demo

Yamaha FG830 Acoustic Guitar Demo

☆FSシリーズ


(公式ページで詳細を確認)


(画像はFG/FSシリーズ – ヤマハ株式会社より)

税抜30,000~46,000円程度(調査時)

「FG」と並ぶ「FS」シリーズ。FGに比べてくびれが深く、000に近いサイズ感。ボディも若干薄くスケールが短いのも特徴。

【FS830 参考スペック】
・トップ:スプルース単板
・サイド/バック:ローズウッド
・ボディ形状:トラッドウェスタンタイプ
・スケール:634mm
・ブレーシング形状:スキャロップドブレイシング

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『FS850』

マホガニーで統一され、木の印象が強い見た目。ボディー・トップは単板。

『FS830』

トップはスプルース単板。サイド、バックはローズウッド。芯のある明快なサウンド。おすすめです。

『FS820』

トップはスプルース単板。豊富なカラーバリエーション。サイド、バックはマホガニー。あたたかくパワフルなサウンド。

『FS800』

シンプルなデザイン。トップはスプルース単板、バックとサイドはナトー(またはオクメ)を採用。

動画はKAOS MUSIC CENTREさんの『Gear Video -Yamaha FS820』

Gear Video -Yamaha FS820

Gear Video -Yamaha FS820

【Morris】

フォークブーム期には、売れに売れたモーリス。79年のピーク時には、国内で年間14万本、輸出を含めると33万本を販売。モーリスはモリダイラ楽器のブランドで、幅広いラインナップがあります。エントリー向けのPERFORMERS EDITIONは手頃な価格設定で、ギターを初めて選ぶ方にもハードルが低め。

☆Mシリーズ


(公式ページで詳細を確認)

税抜28,000~35,000円程度(調査時)

「M」がつくのは、ドレッドノートタイプ。

【M-401 参考スペック】
・トップ:スプルース単板
・サイド/バック:ローズウッド
・ボディ形状:ドレッドノート
・スケール:25 1/2インチ

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『M-401』

トップはスプルース単板。サイド、バックはローズウッド。

『M-351』

トップはスプルース単板。サイド、バックはサペリ。

☆Fシリーズ


(公式ページで詳細を確認)

税抜25,000~35,000円程度(調査時)

フォークタイプ(00に近い?)。スケールが短いのがポイント。テンションも低くなるので、弾きやすいと感じる方も。

【F-401 参考スペック】
・トップ:スプルース単板
・サイド/バック:ローズウッド
・ボディ形状:フォーク
・スケール:24 3/4インチ

クリックでサイトへ

『F-401』

トップはスプルース単板。サイド、バックはローズウッド。スケールは24 3/4インチ。

『F-351』

トップはスプルース単板。サイド、バックは サペリ。スケールは24 3/4インチ。

【その他】

「良い」アコギで、有名・人気のブランドを少しだけ。

・K.Yairi
国産アコギで有名なヤイリギター。K.YAIRIはブランドの一つで、ハンドメイドによる品質の高さ、アフターサービスが充実していることでも人気。種類が多く、選ぶ楽しさもあります。

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・Taylor
アメリカで大人気のテイラー。低めの弦高、ネックの握りやすさなど、弾きやすさも特徴の一つ。ネックはボルトオンを採用し、サドルを削らず弦高が調整できるなど、新しい方向へ歩みだしたアコギ。近代的な機械を活用し、精度の高い作り込みを実現。ピックアップが搭載されたエレアコが人気。

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・Martin
アコギといえば、マーティン。マーティンの影響を受けていない国産アコギは無いと言っても過言ではない。まずは、スタンダードシリーズ(D-28、000-28あたり)から試奏してみてください。

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以上です。

皆さまが、素敵なアコースティックギターに出会えますように。
ありがとうございました。

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