前回の「五度圏」の続きです。
今回は調号。楽譜からキーを読み取ってみましょう。
調号とは!?
まずは、調号についてまとめておきます。
スケール構成音を書き出す
KeyDから。
調号は実際にスケールを並べてみるとすぐ理解できますので、やってみましょう。
では、Dメジャースケールの構成音を書いてみます。手順にそってご一緒に。
①キーの中心音を基準に、アルファベット順に7つ書き出す。
KeyDの中心音はD。Dから順番にアルファベットを7つ書きます。
「D, E, F, G, A, B, C」
②楽譜の調号通りに「#や♭」を追加する。
KeyDの調号をみると、FとCの位置に#が付いています。それを、そのまま追加。
「D, E, F#, G, A, B, C#」
はい、Dメジャースケールの完成です!
では、KeyD♭いきましょう。
①より
「D, E, F, G, A, B, C」
②より
「D♭, E♭, F, G♭, A♭, B♭, C」
D♭メジャースケールの完成。
余裕です!
調号からキーを調べる!
五度圏を見てください。
円の外側に#や♭が書かれています。これが調号。
この調号を使えば、一発でキーがわかります。
Cには、#や♭は無し。
右隣のGには、#が1つ。
更に右隣のDには、#が2つ。
右に一つズレるたびに、#が1つずつ増えています。
五度圏だと視覚的にわかりやすい。素敵やん。
以前「耳でキーを調べる方法」を紹介しましたが↓
今回は調号をからキーを調べてみます。
【#】の数でキーを調べる
①【#】の数から割り出す
五度圏を使った方法がおすすめです。
調号と一緒に、5度上進行も覚えることができるからです。
覚え方は「ソレラミシ」。
ソレラミシの順に、#が1つずつ増えます。五度圏のCを基準に、右回りに「ソレラミシ(G→D→A→E→B)」です。
KeyGの#でみてみましょう。
#が1つなので、「ソレラミシ」の「ソ」
Cから右に、1つ目。Gですね。
KeyGです!終わり。
KeyGは、Fの位置に#が付いていますね。
このFを覚えておいてください。
KeyAをみてみましょう。
#が3つなので、「ソレラミシ」の「ラ」
Cから右に、3つ目のA。
KeyAです!終わり。
さて、KeyAの#は、左から「F,C,G」と付いています。
では、五度圏を見てください。Fから右回りに、C, G。KeyAの#も、左から「F, C, G」・・。
思い返せば、KeyGの#は「F」でした。
そうです。
#は、五度圏のFから右回りに増えていくのです!
もちろん、他のKeyもそうなっています。確認してみてください。
②右端の#に注目
#のときに使える裏技です。
「右端の#より、全音高い音がメジャーキー」という方法。見てみましょう。
KeyE
調号を見ると、右端の#はDについています。
そのDの全音上、つまり「E」がKey、Eメジャーキーです。
裏技っぽいですね。
③右端の#に注目(マイナー)
マイナーキーの裏技もあります。
「右端の#の音より、半音低い音がマイナーキー」
見てみましょう。
KeyD
調号を見ると、1番右側の#はC。
Cの半音下。つまり「B」の音がマイナーキー。KeyBマイナーです!
【♭】の数でキーを調べる
①【♭】の数から割り出す
次は♭です。
調べ方は、#の逆。
Cを基準に、左回りに「F→ B♭→E♭・・」と5度ずつ下がるごとに、♭が1つずつ増えていきます。
今回の覚え方は「シミラレソ」!
♭の数を数えるときは「Fシミラレソ」と、Fを飛ばさないように注意してください。
ギターの開放弦も、「ミラレソ(E,A,D,G)」までは一致しますね。
KeyB♭をみてみましょう。
♭が2つなので「Fシミラレソ」の「シ」
♭を付けて「シ♭」
Cから左に、2つ目の音。B♭ですね。
KeyB♭、完成。
さて、#と同様に♭の付き方にも法則があります。
♭はBからスタートしています。
左端はB、次はE。「シミラレソ」の「シミ」
5度下の順に、増えていきます。
次はKeyD♭。
♭が5つなので「Fシミラレソ」の「レ」
♭を付けて「レ♭」
Cから左に、5つ目の音。D♭ですね。
KeyD♭、完成です。
♭の付き方は・・左端がB。そして右に向かって、E, A, D, Gの順に5つ。「シミラレソ」まんまですね。
②右端から1つ左に注目
♭の裏技は邪道です。あまりおすすめしませんし、裏技のほうが難しいです。笑
一応説明します。
「右端から1つ左の♭の音に、♭を付けたのがメジャーキー(※ただしFを除く)」
長い。笑
♭の付く順番を思い出してください。
「シミラレソ」でした。それを利用するだけ。
KeyE♭でみてみましょう。
調号を見ると、1番右側の♭はA。その1つ左はE。
そのEに♭を付けて「E♭」
KeyE♭メジャー。完成です。
例外をみてみましょう。
KeyF。
調号を見ると、1番右側の♭はBです。
そして、1つ左は・・ありません。
KeyFです。おわり。笑
【調号とスケール一覧】
表にまとめました。
間違っていたら、ごめんなさい。
次回はギター指板に戻り、これから長い付き合いになるであろうCAGEDポジションを紹介します。
ありがとうございました。
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