テンション・コードの作り方!【テンション編】

テンション・コードは、オシャレなコードと言われるアレです。
オシャレ・・かな?笑

四和音に続き、テンション・コード
sus4にも触れます。それではいきましょう。

テンション・コードとは?

「テンション」とは何でしょう?

tension=緊張

テンション・コードを弾くと「緊張感」が生まれる?

言葉だと、音が伝わりません。
実際に弾いて、確かめねば!

と、その前に。
テンション・コードを説明していきたいのですが・・正直

多すぎます!

全部は無理

なので、テンションの考え方を中心に書いていきます。これを読めば、自分でテンション・コードが作れるようになる!・・はず。

9th, 11th, 13th

3つまとめた時点で、楽をしようとしているのがバレそうですが・・だって、テンションって、たくさんありますよ?

テンションの音と言えば

9度11度13度

9度って何の音でしょう?

2度+7度=9度
どうでしょう?

「思い出した!」

そうです。9度は、2度の1オクターブ上の音。7度を足すのは、1オクターブ上の音を表すためでした。それでは、11度と13度はどうでしょうか?

4度+7度=11度
6度+7度=13度

これを、Cメジャースケールで考えてみると、2度=D。4度=F。6度=A。そして、今回はテンションなので、それらを1オクターブ上げると・・高い方のD, F, Aがそれぞれ9th,11th,13th,のテンションとなります。

1度、3度、5度、7度は三和音や四和音で使っているので、余った音(2度、4度、6度)をテンションで使っているとも言えます。

↑の3音がテンション。(※実際にこんな重ね方はしません)

そして!
テンションには、もつけることができます。
「♭9」「#11」のような感じ。

テンション・コードの作り方とルール!

どのテンションをつけたら良いのか?

それはもう、自由に付けて良い!

もっと言えば、ルートとトップの2音だけ決めて、隙間は適当に埋めても大体なんとかなる!・・と個人的には言いたいのですが、何事にも基となる原理があります。

「スケール」がポイント。

例えば、keyCの「C△7」コードならⅠコードなので、メジャースケールをⅠから並べたアイオニアンで考え、音程は「1,2,3,4,5,6,7」。コードトーンを水色、テンションを赤にすると「」。コードトーン以外の2(9th)と6(6th or 13th)がテンションになるのですが・・何故か4だけ茶色。これが有名な「アボイド・ノート」です。

KeyCのF△7でも考えてみましょう。Ⅳコードなので、メジャースケールをⅣから並べたリディアンで考え、音程は「#4」。テンションは2(9th)と#4(#11th)と6(6th or 13th)。アボイドはありません。

では、このアボイドはどう決めるのかと言うと・・・いくつか「こうしたら良い感じになるよー」と、まことしやかに囁かれているルールで判断していきます。

アボイド・ノート

アボイド・ノート。
avoid=避ける

避けた方が良い音です。

「そっかー。じゃあ避けよー」

ちょっと待ってください!
それが怖い。理論の怖さです。
避けるべきだけど、避けなくても良いんですよ?

良い音だ!と思ったら弾けば良い。

一般的に”避けるべき”だとしても、前後のメロディや他パートとの兼ね合いで、”良い音”になるかもしれません。あえて不快な音を使う場合もあるでしょう。

最終的には、自分の耳良いと思った音を弾いてください。というありがちな前置きをして、アボイド・ノートいきましょう。

①コード・トーンと短2度(短9度)の音は避ける!

短2度は半音の音程。テンションなので、1オクターブ上がって♭9とします。半音不協和な響きなので、避けた方が良い音程とされています。

さっきの例だと、アイオニアンの「(ミ)→(ファ)」が短2度音程だったので、4(ファ)がアボイドとして扱われました。ちなみに、「コードトーンから見て、短2度の関係がアボイド」という意味です。例えば、KeyCのCsus4の場合、4(ファ)はコードトーンになるのでアボイドではありません。

テンション以外だと、例えばC△7M7→R♭9の音程なので、転回の仕方によっては濁って聴こえます。

では、ドとレ♭で♭9の響きを確認してみましょう。

(※ギター以外の楽器(ピアノなど)でも、基本的な考え方は全く同じです。それぞれの楽器に当てはめて、弾いてみてください。)

コード単体で弾くと、確かに不協和な響きがします。
※↑は2オクターブ離しています。
今回は5度を省略しました。1、3、7、9度だけ。
省略については後で説明します。

それでは次に、1弦9フレットを1弦8フレット(C)にずらして弾いてみてください。今度は4弦9フレット(B)と短9度の音程です。

M311th♭9の音程なので、避けた方が良いかもしれません。

うーん、不協和な感じ。
ただ、この響きがドミナントで良い味を出します。

②コード・トーンとトライトーンの音は避ける!

トライトーン(増4度)も、不協和に感じる音でした。トライトーンはⅤ7として使うと、ドミナントモーションの効果で有効とされます。

でも例えば、□m7にテンションの13thを追加すると、短3度長6度で、トライトーンを作ってしまいます。それ自体は良いのですが、例えばメジャーキーのⅡm7→Ⅴ7というコード進行でⅡm7にテンションの13thを入れると、Ⅱm7(13)のファとシ、Ⅴ7のシとファでトライトーンがかぶり、ドミナントの影が薄れます。

というのが理論ですが、実際にはフレーズ次第で使います。
ちなみにマイナーキーでは(Ⅳm(13)とⅤ7でトライトーンがかぶらない為)普通に使います

響きを確かめましょう。

コード進行に混ぜて、いろいろ試してみてください。

コード・トーンの省略

さっき、テンションを加えるときに5度を省略しました。

何を隠そう、コード・トーンは省略できるのです。
省略前と省略後の響きを、耳で感じてください。
それではどうぞ。

C△7

どうでしょう?
5度を省略してみました。
基本的に、省略するとしたらまず5度です。

3度は大事なので、個人的には省略したくない。
3度とルートなら、ベースがルートを弾いている場合、迷うことなくルートを省略します。

テンションを足すなら7度を省略するなど、いろいろ試してください。

一応
9thを入れるときにはルートを省略

11thを入れるときには3度(と5度)省略

13thを入れる時には5度を省略

というルールらしきものが存在するようです。中に入れれば2度でぶつかり、「R→9」「3→11」「5→13」と積めば9度の音程ですね。もちろん、転回させたりコードの積み方(オープンボイシングなど)で音は変わります。フレーズに合わせて好きな音を省略しましょう。

ギターならまずは5度の省略がおすすめ。ギターのチューニング上、低音弦(6弦側)から、「1度、5度、1度、3度、5度」の並びで

6弦や5弦はルートを弾くことが多く、7度を足すときはルートじゃない方の1度をずらすパターンが多いです(7をRより下に置くと7→Rが9度でぶつかりがち)。5度を省略すると弾きやすいです。

さらに、5度を省略すると3度と7度、テンションのキャラが強調されるので、いい感じになります。パワーコード(1度と5度)のパワーを奪って、他の音を前に出すイメージ。5度はパワーを与えてくれますが、キャラ(明・暗)は薄いのです。

無難なテンションの足し方

最後は耳で判断してください。

おまけ!

sus4、add9、パワーコード

「よく使うコードだけど、ちょっと特殊なコード」

まずはsus4
CではなくDsus4いきます。

Dsus4

どうでしょうか?
弾いたことがあるかもしれません。
それでは、Dを見てみましょう。

はい。
よくDの開放弦を弾くときに、小指でピコピコする、あのポジションです。小指で、知らぬ間にsus4を弾いてたんですね。ピコピコでもわかるように、sus4は長3度へ戻りたい!という動き(響き)をします。

Dsus4→Dと解決すると、4度→3度と、半音でスムーズに流れるので気持ちいい。

3度に代わって(suspendedされて)4度がコードトーンになるので、3度と4度が(短2度で)ぶつからず、Ⅴ7sus4のように4度が(アボイドにならず)使えます。※ちなみにsus4での3度は、P4→M3が長7度なので(短2度でぶつからず)テンションとして使えます。

お次は□add9□9とは違います
7度が入っているか、入っていないか。
違いはそれだけ。

基本的に、テンションは3度ずつ積み上げていくので、表記では7度を省略していても、7度も入れたらいいんじゃね?という風に解釈されます。

でも、add9は字のごとく9度を加える!という意味。トライアドに加える、ということなんですね。7度は入りません。

Cadd9

ラストはomit3=パワーコードです。
説明不要ですね。3度の無い、1度と5度のパワーのあるコード。
ルートの倍音を強調する5度との組み合わせで、個人的には「天然の歪み」「太ったルート音」という印象。

Comit3

構成音

トライアド、セブンス、テンションコードと見てきました。
コードネームから構成音がわかるようになると、いちいちコードブックを見る必要がなくなります。それだけでなく、コードの理解、音楽に対する理解も深まっていくでしょう。

ただ、すぐに覚えるのは難しいので、まずはトライアド、そして、ダイアトニック内の四和音を覚えてください。

それ以外は、出てきたときに調べる。演奏でよく見るコードや気になったものから調べて、仕組みを覚えちゃいましょう。

音楽ではコードが重要ですが、名前から覚えるよりも、「音の響きを聴いて、使える場所を自分で見つける」方が音楽的にはいい気がします。

楽しんで覚えていけたらいいですね。

さて、そろそろギターの指板と向き合う時間がきたようです。
ありがとうございました。

次回は>指板の覚え方!